オリンピック日本代表という重責に加え、女子チームのキャプテンという立場であれば、より慎重な振る舞いが求められたと言えそうだ。パリ五輪への出場を辞退した体操女子代表主将・宮田笙子選手について、元乃木坂46でタレントの松村沙友理が“自覚のなさ”に苦言を呈している。
19歳での喫煙と飲酒が発覚し、夢だった五輪の舞台に立つことをあきらめざるを得なくなった宮田。一部では、“厳しすぎるペナルティー”だとする声も上がっているが、7月21日に生放送された「サンデージャポン」(TBS系)に出演した松村は、宮田が飲酒をした場所に驚いたという。
「衝撃だったのはプライベートな時間というよりも、トレーニングセンターでの(行動)っていうのが」と語り、「お仕事とは違うかもしれないけど、ちゃんとした場での飲酒は大きな出来事だと思う」と言及。
また、「オリンピック選手とは全然違うものだと思う」としつつ、「アイドルもイメージ商売なので、成人しても吸わないっていう子が多かったりするので、自覚の問題」「未成年で、法律的にもダメなのにやるというのは自覚がなかったんじゃないかなって思います」などと述べた。
宮田は日本体操協会からの聞き取りに対し、五輪で国を背負うことへのプレッシャーがあったため、そうした行動をとってしまったと話しているという。しかし、五輪代表選手に重圧は付きものであり、何とか他の方法で心身を落ち着かせてほしかったところだ。しかも、法律的に認められていない手段をみずから選んでしまった以上、それに伴う責任を取らされてしまっても仕方がないのかもしれない。また、多くのアスリートにとっての聖地であるナショナルトレーニングセンター宿舎で飲酒をしていたことも世間の非難を集める原因となっており、“処分が厳しすぎる”との声と同じく、“当然”だと考える視聴者もネット上には多く見られる。
一方、番組で宮田の自覚のなさを指摘した松村についても、10年前のアイドル時代に、ナンパされた既婚男性との「路上キス」を報じられた過去がある。相手が既婚だったことは知らなかったということだが、当時、ラジオ番組で謝罪した過去があるため、「誰が言ってんねん」という声もあったものの、「逆に説得力が抜群にある」「“自覚”については専門家ですから」など様々な反応があった。
まだ19歳と若い宮田の今後の再起に期待したいところだ。
(木村慎吾)