テレビ東京を6月に退社したフリーアナ・松丸友紀が、就職活動中に味わったフジテレビでのほろ苦いエピソードを振り返ったのは、7月20日放送の「オールナイトフジコ」(フジテレビ系)。
今でこそバラエティ番組「ゴッドタン」での芸人ばりの活躍が好評を博している松丸だが、かつては同期の元フジテレビアナ・高橋真麻に“惨敗”したことがあったという。
松丸は、元テレ東のプロデューサー・佐久間宣行氏がマスター役を務めるコーナー「スナックおもいのたけ」にゲストとして来店。長くテレ東のバラエティ番組を盛り上げてきた2人がフジテレビで対面することになり、佐久間氏から「まさかフジテレビでお前と会うとはなぁ」「来るの初めて?」と振られると、松丸は「実は22年前に来てるんですよ」と就活で訪れたことがあると明かした。
ところが、当時はまだ松丸の能力が伝わらなかったようで、「早々に落ちまして。1次面接まではいったんですよ」と言うと、「1次面接まではいった? 全然いってないじゃん」と佐久間氏。
松丸は「同期が高橋真麻ちゃんなんですけど、同じ階にいて、遠くで声高らかに歌ってる真麻の声が聞こえてきて、面接官がドッカンドッカン笑っていて。私はずっと盛り上がりなく、最後に面接官がどうしようもないなと思ったのか、『なんか面白いこと言える?』ってチャンスをいただいて。何も思い浮かばなくて『そのイス、いいッスね』って言ったら、『お疲れさまです。お出口あちらです』って落ちました」と、ウケまくっていた真麻とは対照的に、ダダすべりの失態を演じてしまったと振り返った。
「俳優・高橋英樹を父に持つ真麻には当初より七光りを指摘する声がありましたが、松丸のエピソードを聞く限り、バラエティの素養を面接で披露できており、内定を実力で勝ち取っていたのかもしれません。一方で、新入社員を採用する場において『面白いこと言える?』と投げかける面接官の質問に違和感を覚えた人も多く、4期後輩の加藤綾子が面接で艶っぽいポーズを求められたことなどを挙げ、フジテレビの女子アナ採用の方針が悪い意味で垣間見られたという意見もあがっています。だとすれば、松丸のバラエティへの対応能力を見抜けなかった面接官の人を見る目はフシ穴だったと言えるかもしれません」(テレビ誌ライター)
“お嬢様”真麻の物怖じしない性格と、松丸のテレ東での成長ぶりがよくわかるエピソードだった。
(木村慎吾)