芸歴は17年とまだまだ中堅クラスのお笑いコンビ・さらば青春の光(森田哲矢、東ブクロ)だが、その稼ぎっぷりは吉本興業のベテランクラスに相当するレベルだという。お笑い芸人・ケンドーコバヤシが7月21日放送のFM OSAKA「Midnight World Cafe 〜TENGA茶屋〜」の中で、フリーで活動する同コンビについて語った。
ケンコバは、フリーランスという働き方が増えているという世情に触れて、「お笑い界もフリーランスブームやから」と切り出し、その先駆者として2013年に松竹芸能を離れ、個人事務所「ザ・森東」を立ち上げたさらばの2人を例に挙げた。
独立して10年が経った同コンビだが、特に森田は様々なバラエティ番組からお声がかかる人気で、ケンコバは「さらばなんかもう、下手すりゃ吉本で言うところのどの辺やろなぁ…ナイナイさんクラスぐらい貰ってるんちゃう? 下手すりゃ」と、芸歴34年目のナインティナインレベルの収入に達していると予測。
これを受け、さらばと同期の吉本所属・ツートライブの周平魂は「一時は、この人らどうなるんやろ…みたいな感覚ありましたけどね、僕ら。インディーズの頃を知ってるんで。だって、まだ大阪にいて、東京のインディーズライブに出るために夜行バスとかで自腹で足しげく通ってたような感じの人らやったんで。(松竹を)辞めるってなったら、どうなるんかなって」と、さらばの下積み時代を振り返った。
「森田自身、売れない頃には借金とギャンブルを繰り返す日々だったようですが、いまや独立して大成功を収めたパイオニア的存在です。ザ・森東が行う『株主総会ライブ』での発表によると、2019年に4400万円だった年間売上は、翌20年のコロナ禍でも9700万円と倍増。21年は1億8700万円、22年は3億6000万円とさらに倍増を続け、23年は4億7900万円に達したそうです。ザ・森東では、年商から経費を抜いた利益を社長の森田と副社長の東ブクロ、マネージャーで3等分しており、年収はそれぞれ1億円を超えているとも言われています。大手芸能プロダクションに在籍する芸歴17年の中堅芸人がこれだけの金額を稼ぐのは至難の業。ザ・森東は6チャンネルあるYouTubeからの収益が全体の35%となっており、オリジナルグッズの展開も利益の30%をもたらしている。大手に身を置く芸人であれば、どうしても事務所の取り分が占める割合が大きくなってしまうため、さらばレベルの収入を得るには倍近い売り上げを出さなければならないでしょうね」(芸能記者)
SNSや動画の普及により、テレビ出演に依存せずとも、フリーランスでも大きな成功を掴める時代になっている。さらばの活躍は2人の実力に加え、時代の波に乗ることができたことも要因と言えそうだ。
(木村慎吾)