ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の最終回が12月20日に放送され、シリーズ最高となる視聴率20.8%で有終の美を飾った。新垣結衣と星野源による恋ダンスが社会現象化するなど、当初の予想を超える人気を博した本作。その高視聴率を支えたのは、昼ドラ好きの女性視聴者だったという。テレビ誌のライターはこう語る。
「この『逃げ恥』では登場人物同士の不自然な人間関係が昼ドラの感覚で楽しめると好評です。そのためなのか、録画したものを観る“タイムシフト視聴率”がリアルタイムの視聴率よりも高く、家庭の主婦が家事の合間に観ていたり、女子学生が授業やアルバイトの間を縫って観るケースが多いようです。そのため放送翌日に限らず、何日かにわたって話題にのぼることとなり、さらに多くのファンを獲得できたようですね」
そのタイムシフト視聴率は第9話では17.5%にも及び、リアルタイム視聴率の16.9%より高かったことも話題となった。そうやって翌日以降に録画で観る層にとって、「逃げ恥」は井戸端会議ネタの宝庫だという。
「話題の中心はやはり星野源ですね。『別に格好良くないのに、でもいいのよね』などと、キャッキャ言いながら話のネタにしています。また新垣についても『こんなに都合のいい美人がいるわけない』と微妙にディスりつつ、その美人ぶりは憧れの対象に。女性ならではの視点でストーリーを読み解くのが楽しいようですね」(前出・テレビ誌ライター)
これほど録画機器が普及した現代にあって、もはや昼ドラや深夜ドラマといった区分けは、視聴者にとって無意味なものになっているのかもしれない。
(白根麻子)