今年1月、週刊新潮による性加害疑惑報道を受け、主力として臨んでいたアジア杯からの離脱を余儀なくされたサッカー日本代表MF伊東純也。当時、日本サッカー協会(JFA)は伊東をチームに残すか否かについての決断を二転三転させていたが、舞台裏では森保一監督による“怒りの訴え“があったようだ。
同誌が1月31日に報じたところによれば、AさんとBさんは昨年6月に大阪のホテルで伊東から性加害を受けたと主張しており、「準強制性交罪」で彼を刑事告訴したという。
突然の報道を受け、伊東だけでなく、それまで大きなスキャンダルとは無縁だった日本代表チームも大揺れに。4年に1度の重要なアジアコンペティションの最中に「伊東を離脱させるか、残すか」という議論が巻き起こった。
7月23日配信の「FRIDAY DIGITAL」によると、スポンサーサイドの猛烈な怒りを危惧したJFAはすぐさま伊東を離脱させることを決意。その後、残留報道と離脱報道が二転三転することになったが、背景には指揮官の伊東に対するアツい信頼があったという。
「いわく、『伊東を残すべきだ!』と最も強く主張していたのが森保監督で、終始、協会側の決定に対して『純也は有罪ではないじゃないですか。なぜ代表から離脱させなきゃいけないんですか』『チームも純也を信じるのは当然のことですよ!』と“冤罪”を信じていたようです。最終的には、スキャンダルで心身ともに疲弊した伊東本人からの申し出により離脱が決まったそうですが、当時は一部サポーターの間で、“なぜ伊東を守ってあげないの?”と森保監督を非難する声も上がっていました。しかし、今回の報道が事実なら、最後まで伊東の潔白を信じて協会と戦っていたということになり、ネットには『涙が出た』『森保さん、アツい!』『裏でそんなやり取りがあったなんて。批判しちゃってごめんなさい』『森保さんは誰よりも抗議してくれてたんだね』とする反応が上がっています」(スポーツライター)
あくまで疑惑の段階に過ぎず、真実が明らかになっていない時点での代表途中離脱という憂き目に遭った伊東。7月2日に大阪府警に女性側とともに書類送検されたのちに、都内で会見した伊東の代理人弁護士は、女性側の虚偽告訴の可能性を指摘する事態となっている。パワフルな走力を生かした攻守に奮闘するプレーでチームを何度も救ってきただけに、今度はチームが伊東を支える番となるのかもしれない。
(木村慎吾)