1993年放送のフジテレビ系ドラマ「あすなろ白書」で共演した木村拓哉の現在の“大御所化”について、俳優・筒井道隆が彼の取り巻きに「良くないですよ」とやんわり苦言を入れる一幕があった。
まだ新人だった頃の木村が出演していた同作で主演を務めていた筒井。昨年5月にはその木村が主役を演じた「風間公親-教場0-」(フジ系)の6話にゲスト出演し、久しぶりの再会を果たしていた。
しかし、30年ぶりに共演した木村の印象について、筒井は8月27日生放送の「ぽかぽか」(フジ系)で「何か、すごく大御所みたいになってて…」と「あすなろ」時代とは雰囲気が違っていたと吐露。“同窓会ノリ”で木村に話しかけたという筒井によれば、「“グッモーニン!”とか言っちゃって。そしたら何か場違い感がスゴかった」といい、木村の取り巻きのスタッフとの温度差があったとか。
木村本人については「気さく」だった振り返った筒井だったが、撮影現場でのそうした過剰にも思える木村への“王様待遇”ぶりには、筒井は「あれ、良くないですよ」と苦言を入れ、「寂しいと思いますよ。何かそんな気がしますけどね」と本人の気持ちを推察。
さらに、映画やドラマの出演作品のほとんどが、主演である木村に関し「何かトメ(キャストテロップで最後に表示される脇役)とかやればいいのにねって思っちゃう。主演じゃなくて。2番手とかやるとまた視点が変わるから、楽しいと思いますよ。何かもったいないなぁと思って。たまに違うことをやったほうが…」と大胆なアドバイスを展開していた。
「東山紀之氏が現役を退いた今、旧ジャニーズの中でもトップクラスのポジションに身を置く木村ですから、さすがに“グッドモーニング!”という挨拶は周囲も困惑気味だったでしょう。気になるのは、生放送中の木村への“ズバズバ提言”を繰り広げた筒井が、番組の中で“最近見たYouTube”として、お笑いコンビ・霜降り明星の粗品の動画を挙げていた点です。筒井は“若い人の感覚を知るため”と説明していましたが、粗品といえば、木村からの挨拶無視を糾弾したり、“身長詐称疑惑”を自身のYouTube動画からイジりまくっていることでも話題を呼びました。ネットでは賛否が飛び交いましたが、粗品のチャンネルの視聴者からはその鋭い舌鋒を支持する声があり、もしかすると筒井も少なからず影響を受けたのかと勘繰りたくなるほど、木村への“愛ある物言い”の数々でしたね」(テレビ誌ライター)
YouTubeではなく、地上波全国放送でのコメントとあって、ある意味で粗品以上に“ぶっ込んだ発言”とも考えられ、ネットにも「筒井さん、生放送でスゴい発言しましたね。いくら旧知の仲でも、なかなか勇気あるなぁと」「筒井さんの言う通り」「同世代の役者として素晴らしいアドバイス」など様々な反応が寄せられている。
木村にとっても、冷静かつフラットな指摘をしてくれる貴重な存在といえるのではないだろうか。
(木村慎吾)