ドジャース・大谷翔平が、メジャー6人目となる40本塁打、40盗塁を史上最速で達成するなど大活躍中だ。いまや、日本だけでなくアメリカでも国民的な人気を獲得。快挙を成し遂げ続けているが、日本のテレビ関係者は手放しで喜べないようだ。キー局の編成担当者が内情をこう話す。
「フジテレビと日本テレビの“詳しすぎる新居報道”がいまだに尾を引いています。大谷サイドの怒りは相当なもので、日本のテレビ局全体に対しての警戒感が非常に強く、注目度が高まるばかりの大谷の単独出演は“悲願”と言ってもいいほどですが、いくらオファーをしても独占でのテレビ出演は断られている状況です」
そんな中で、大谷が無理ならば…と、各局の関心は、視聴率で彼に匹敵しうる可能性を秘めた、次なるスーパースター2人に集中しつつあるという。
「まず、パリ五輪で2大会連続優勝を成し遂げたスケートボード・金メダリストの堀米雄斗です。ビジュアルも良いですし、民放各局が欲しい若い世代を中心としたコア視聴率の獲得も期待できる。今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)では、嵐の相葉雅紀とロケで共演が決まっていて、さらに人気が爆発しそうです。各局、番組に堀米を引っ張れ出せないか破格のギャラでオファーしているそうです」(民放関係者)
もうひとりは、プロゴルフの松山英樹だという。松山といえば、パリ五輪で銅メダルに輝き、その勢いのままにアメリカ男子ツアーでも快進撃を続けている。このままいけば、アジア勢初の年間王者の可能性もある。
「大谷の陰に隠れている印象ですが、活躍の中身的には実は同等と言っていい。最近では若者の間でもゴルフが人気となり、松山の注目度も急上昇。毎回高視聴率をマークする正月番組の『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!!スペシャル』(テレビ朝日系)は、松山の出演をオファー中で、フジテレビも年末年始に大型のスポーツ特番を用意しているそうで、松山を主軸に番組を考えているという話です」(前出・民放関係者)
やはり大谷との間の溝が深いフジと日テレは、この2人に頼ったキャスティングを今後は続けていくようだとか。
「表面上は両局ともに大谷サイドに謝罪したことで事態は沈静化したように見えますが、大谷夫妻の不信感は拭えていない。オフシーズンになっても独占取材は絶望的ですから、フジも日テレも実情としては、大谷無しでスポーツ番組の企画を考えざるを得ず、堀米と松山以外にも、視聴率を獲得できそうな、あまり目立ってはいなかったものの、クローズアップすることで人気を呼びそうなアスリートを見落としていないか、分析に余念がないとか」(前出・民放関係者)
日本では野球人気が高いのに、筆頭のスーパースターの単独出演はない、という事態はまだしばらく続きそうだ。
(渡邊伸明)