8月29日放送の「ぽかぽか」(フジテレビ系)に「おかあさんといっしょ」(NHK)の11代目「うたのおにいさん」として広く知られるようになった横山だいすけと一緒にゲスト出演したポップピアニストのハラミちゃん。
2人は同じ国立音楽大学で横山は声楽科、ハラミちゃんはピアノ科を卒業。学生時代の頃を振り返り、夜中までレッスン室にこもって練習したり、昼休みも和気あいあいと友人とランチを食べたりはせずに、練習室へ直行する生徒が多いと発言したことから、客席からは驚きの声があがった。
ところで、日本でいちばん有名な「音大生」といえば、二ノ宮知子氏によるマンガ「のだめカンタービレ」の主人公・野田恵だろう。マンガが大ヒットしたことは言うまでもなく、その後はアニメ、ドラマ、映画、小説、ゲーム、ミュージカルにもなった「バケモノ作品」には、ピアノ科に通う通称・のだめのほかにも、さまざまな楽器を学ぶ個性的な音大生が登場。クラシック音楽の世界だけでなく、登場人物の誰もが魅力的に描かれていることからファンも多い。
横山やハラミちゃんの音大生時代のエピソードを聞いたMCの澤部佑が、「『のだめカンタービレ』みたいなのは…」と質問すると、ハラミちゃんは「あれ、ウソです」と強めに即答。ハラミちゃんも在籍していたピアノ科の生徒は「もっとみんな必死です」と圧の強い口調で話し、オーケストラをしているか、いないかで多少の違いはあるかもしれないとは言うものの、「ピアノ科はもう孤独な闘い」とマンガ「のだめカンタービレ」のようではなかったと主張。同じく番組MCの岩井勇気は「のだめ、好きだったんだよな…」と宙を仰ぎショックを受けたような表情を見せたのだった。
しかしネット上にはハラミちゃんに対する反論が続出。「ピアノ科でした。私はのだめをリアルだと思った。学生がいきなりオーケストラの指揮者とか、あり得ない展開もあるけど、ごく一般的な音大生の日常や葛藤をよく描けてると思った」「のだめは天才だったからね。それでもちゃんと孤独と戦ってた」「のだめは同姓同名のモデルになった音大生がいて、二ノ宮さんはその人に取材してマンガにしたんだよね。ハラミちゃんはちゃんとマンガ読んだことあるのかな?」「マンガと現実はそりゃあ違うでしょう。それでも『あれ、ウソ』って。ワードセンスも圧強めな言い方もひどい」など、ネット上には一定の説得力を感じさせる声が数多くあがっている。が、一部の音大生や音大卒業生は「のだめ」に嫌悪感を抱いているとも言われているので、ハラミちゃんも「そちら側」なのかも。
(津島修子)