8月30日放送の「笑うマトリョーシカ」(TBS系)第10話。一郎(櫻井翔)が代議士になった時に浩子(高岡早紀)は一郎から縁を切られていたことが発覚した。さらには、学生時代に一郎と交際し、現在は失踪中だったはずの亜里沙(田辺桃子)が、実は整形手術をし、浩子の現在の夫・小松政重(堀内正美)の介護ヘルパーの田所(和田光沙)となっていたことも判明。田所は一郎のことをずっとコントロールしていたことを明かすも、3年前に一郎から縁を切られていたことを明かした。
怒涛の展開になったこの日の放送に、ネット上には「すごい引き込まれた」「もっと話題になってもよさそうなほどおもしろい」といった声が続出。それと同時に「これは櫻井翔の代表作になる」と確信した人が多いようだ。
なぜなら、主体性がなく、他人にコントロールされやすいように見える一郎だが、最終回前話の第10話になって「もしや一郎は主体性がなく見えるだけでは?」「他人にコントロールされやすそうに見えて、実はそんなことないのでは?」と疑問を感じさせる、とらえどころのない一郎のキャラを成立させているのは、櫻井の演技力によるものだから。
「大病院占拠」「大空港占拠」(日本テレビ系)で演じた熱血漢の主人公や、「ネメシス」(日本テレビ系)で演じた明るく優しい主人公を演じていた時にはわからなかった、役者・櫻井の魅力。もしくは、主人公をおびやかす何を考えているかわからない二番手キャラを演じたことで、役者・櫻井がひと皮剥けたのかもしれない。何にせよ9月6日の最終回が楽しみでならない。
(森山いま)