「昨日9月9日でモーニング娘。として「LOVEマシーン」でデビューしてから25年を迎えることが出来ました!」と、9月10日に自身のインスタグラムで報告した元モーニング娘。の後藤真希。彼女が、同グループのオーディション合格を改めて「衝撃的」だったと振り返ったのはさる8月28日放送のラジオ番組「坂本美雨のディア・フレンズ」(TOKYO FM)に出演した時のこと。
後藤は1999年8月に開催されたモーニング娘。の第2回追加オーディションに13歳で合格し、3期メンバーとして加入。すると、直後に発売された大ヒット曲「LOVEマシーン」では、いきなりセンターポジションを任される異例の大抜擢となった。
また、同グループをプロデュースしたつんく♂によると、当初、第2回オーディションでは2人を合格とする予定だったが、「後藤の才能が飛び抜けていた」として、急きょ、彼女1人を新メンバーとして迎え入れる方針に変更していた。
そんな、当時の状況の記憶が残っているかを聞かれた後藤はこう答えた。
「オーディション番組のこともまだいろいろと記憶があったり、つんく♂さんと初めて会ったのもこのオーディションだったので。結構(記憶は)古くならないですね。やっぱり時代のせいか、いろいろな動画が世の中に上がっているので、ちょっと時間がある時に見返したりする機会ができたりすると、そんなに遠くないです」
具体的には、モー娘。のオーディションや、その後の合宿までを密着していたドキュメンタリー番組「ASAYAN」(テレビ東京系)の映像を視聴することもあるという。
続けて、後藤が「いや~、でも衝撃的です」と苦笑いしたのは加入当時の“ヤンチャな”風貌に関してであった。
「今見ると、13歳で金髪、日焼けもして、メイクもしていて、ギャルっぽい服を着ていて、よく受かったなって思います」と語り、合格できたことが信じられない様子だった。
「中学2年生にして、耳にはピアスをつけ、他の候補者にはない大人びたオーラと艶感を放っており、つんく♂が『10年に1人の逸材』と絶賛したのも頷ける存在感でしたね。また、後藤が加入するまでのモー娘。でセンターを張っていた安倍なつみの正統派な黒髪のアイドル像とは、真逆のキャラクターだったことも、つんく♂にとってはプラスにはたらいたのかもしれません。結果的に後藤の加入により、モー娘。の人気はすさまじい勢いで加速。黄金時代を築き上げた最大の功労者と言えるでしょう」
リスナーからも、「間違いなくゴマキが入って覚醒したよね」「ゴマキ入ってなかったらモー娘。はあのまま下火になってたと思います」「本人は謙遜されているが、逸材であることは間違いない」とのネット上に絶賛票が続出。
「ただ、安倍と対をなす“ヤンキーキャラなら誰でもOK”というわけでもなく、過去にはギャルタレント・木下優樹菜がモー娘。オーディションを受けるも不合格となっており、『同じヤンキー系でも木下優樹菜を落としたつんく♂は天才』とする指摘も見られました」(テレビ誌ライター)
後にも先にもなかなか類を見ない“ヤンキーギャルのアイドル”という新境地を切り開いた功績は、非常に大きなものだったと言えそうだ。
(木村慎吾)