今年は嵐の結成25周年の節目だ。グループは2020年末から活動を休止しているが、CDデビュー日である11月3日に復活するのではないかという期待と噂が常にあった。ところが、昨年10月の二宮和也に続いて今年5月末に松本潤がSTARTO ENTERTAINMENTを退社。松本は、10月31日から11月2日までイギリスで上演される野田秀樹作・演出の舞台「NODA・MAP第27回公演『正三角関係』」に出演するため、同日の復活は絶望的となった。
メンバーは今年5月、「株式会社嵐」を設立。それぞれはLINEなどを通じてコンタクトを取っており、関係は良好だ。芸能活動から唯一退いている大野智は、東京と沖縄・宮古島での2拠点生活を送っていると一部週刊誌が報じている。宮古島では巨大リゾートを開発中で、大野は同事業会社の取締役に就任しているという。
大野といえば、芸術家、ダンス、役者としてのスキルも高いことで有名だった。高視聴率ドラマに多数出演しているが、“強火の大野推し”の間で語り継がれているのは「山田太郎ものがたり」(TBS系/07年)だ。櫻井翔と二宮のダブル主演作で、2人が連続ドラマでレギュラー共演するのは初めて。大野は最終話で、商店街祭りのチラシ配りの男性役としてサプライズ出演している。
「脚本は、元ジョビジョバのマギー。彼も、最終話で商店街祭りの福引係役で出演しています。大野のセリフはありませんでしたが、本番になると突然、『ウィーウィー。はい、どうもー』と声を放ったのです。当然リテイクになり、大野には普通にやるよう指示が出ましたが、言うことを聞かず、その後も『ウィーウィー』を連発。結局、監督が根負けして、そのシーンが使われました」(テレビ誌ライター)
「普通にしても面白くない」という大野の役者魂から出たアドリブだったが、結果的にそのシーンが最終話の瞬間最高視聴率をとった。
翌08年の同枠で、大野主演のドラマ「魔王」(TBS系)がスタート。撮影期間中に趣味の釣りをするために沖縄へ飛び、真っ黒に日焼け。同じドラマ回で、色白と日焼けの2種類の大野が出てしまう非常事態となった。
「当然、『シーンがつながらない!』とこっぴどく怒られたそう。仕方なくメイクで抑えてごまかしたのですが、注意して観るとやはり不自然さがわかります」(前出・テレビ誌ライター)
アラシック(嵐ファン)は、おちゃめすぎるリーダーの活動復帰を首を長くして待っている。
(北村ともこ)