壮絶な幼少期を過ごし、中学1年にして1人暮らしを始めていたことでも知られるお笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんのすがちゃん最高No.1が、深夜に体験したコワすぎる泥棒被害を明かしている。さる10月5日放送の「おかべろ」(関西テレビ)に出演して明かした。
この日のテーマは「元超絶貧乏芸人SP」。すがちゃんは3歳の頃に母が他界した後、父の蒸発、祖父の死去、祖母の施設入所などで家族がバラバラになり、中1の若さで1人暮らしを強いられるという複雑な生い立ちだった。
「ハンバーグを多めに作ったから」と分け与えてくれる隣人の老夫婦や、向かいに住む男性も「山菜が多く採れたからやるよ」と野菜を持ってきてくれるなど、近所にも助けられながらなんとか生活をやりくりしていたという。
しかし、ある夏の夜に事件は起きた。住まいは、山形県内で田舎でもあり、夜中も窓や扉のカギは閉めていなかったというすがちゃん。真夜中に何者かが家の周囲に敷かれた砂利を静かに踏む音が聞こえると、「ゆっくり網戸をギーって開ける音がして。“絶対泥棒だ”って思って。部屋にあった筋トレ用の棒みたいなものを持って、携帯電話を握りしめて。2階で寝てたんですけど、1階のリビングの音がするほうにそーっと行ったら、懐中電灯でリビングが照らされてるのが見えて。そしたら、そのタイミングで友達から電話がかかってきて、携帯が鳴った。あっちもびっくりして、ガシャーンって(何かを落とす)音が聞こえて、逃げていったんですよ」と、泥棒と鉢合わせ寸前だった恐ろしい状況を振り返る。
泥棒が逃げ去った後、リビングの電気をつけてみると、そこには「カマが落ちてて…」と衝撃の光景が。すがちゃんは「危ねぇ…殺されるところだった」と安堵し、警察に通報。手がかりは残されたカマのみで、犯人を逮捕できるかは微妙なところだったというが、「1週間後くらいに連絡が来て、『犯人が捕まりました』って。そしたら、向かいの山菜をくれてたおじさんが犯人だったんです」と告白。すがちゃんは「1人暮らしっていうのをリサーチするためにボクに山菜を渡しに来て、“家族がいねぇんだな”って見に来ていたのかなって」と犯人の思惑を推察していた。
「まだ12歳だったすがちゃんの不安な1人暮らしを狙ったまさかの犯人の正体に、番組MCのナインティナイン・岡村隆史も戦慄。“元貧乏芸人”のアインシュタイン・河井ゆずるは『何やねん、その二段構えで怖い話! めっちゃ怖いわ』と絶叫していました。すがちゃんはこの恐怖の出来事を、別の女性と家庭を作っていたという父親にも話したことがあるようですが、『何してんだ! お前が泥棒をやっつけろよ!』となぜか説教されてしまったといい、あまり心配はされなかったようです」(テレビ誌ライター)
ちなみに、中学時代のすがちゃんの若すぎる1人暮らしは、次第に父親が家に帰ってくるようになり、祖母も施設から戻ることが増えて、高校生の頃には家族との生活が復活したのだという。
ハードな日々を乗り越え、“チャラ男芸人”として活躍する現在のすがちゃんとの凄まじいギャップが伝わるエピソードだったと言えるだろう。
(木村慎吾)