10月7日、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二容疑者が不同意性交などの疑いで警視庁に書類送検。同日、吉本興業を契約解除となった。
今年7月、ロケバスの中で20代の女性共演者に性的暴行をした疑いを持たれている斉藤。被害女性の処罰感情は強く、示談が成立する見込みは低いとみられている。
芸能関係者が語る。
「斉藤は9月20日に活動休止を発表し、9月末には『ZIP!』(日本テレビ系)、『ウイニング競馬』(テレビ東京系)を相次ぎ降板。すでにこの時点で事件化が避けられない状況だったと考えられる。今後は検察の事情聴取に加え、ロケバスのドライブレコーダーの確認などが行なわれるようです」
仮に起訴された場合、実刑となる可能性が濃厚と報じられている斉藤だが、今回の「事件報道」について、この芸能関係者は違和感を指摘する。
「NHKや日本テレビは、この事件について最初に伝えた際に斉藤を『斉藤慎二メンバー』と呼んでいました。次第に『容疑者』との呼称も使われるようになりましたが、当初の『メンバー』呼びに過去の『旧ジャニーズへの配慮』を思い出した人は多いはずです」
2001年、道路交通法違反容疑で逮捕された元SMAP・稲垣吾郎について民放各局は「稲垣メンバー」と報道。2018年に元TOKIOの山口達也が強制わいせつ容疑で書類送検された際にも「山口メンバー」と呼ばれていた。
一方で「配慮されなかったケース」も。
「2009年に元SMAPの草彅剛が“マッパ泥酔騒動”を起こした際は、しっかりと『容疑者』と呼称されていました。業界内では、今回の斉藤の事件で『なぜ草彅だけ“容疑者呼び”だったのか』と思い返されています」(前出・芸能関係者)
なんとも不明瞭な基準であった。
(塚原真弓)