10月11日、アニメ「ドラゴンボールDAIMA」(フジテレビ系)が、今年5月に一般女性との不倫を報じられていた声優・古谷徹がヤムチャ役から降板した形で、スタートした。
古谷は、1986年より放送が始まった「ドラゴンボール」でヤムチャ役を任され、その後も「ドラゴンボールZ」「ドラゴンボール改」「ドラゴンボール超」などと、実に30年以上も同役を継続して担当してきた。
同アニメファンにとっても“ヤムチャといえば古谷”という認識だったが、5月のスキャンダルで状況が一変。報道では、37歳下の女性ファンと4年半にわたって不倫関係にあり、女性を妊娠・中絶させたほか、口論の末に暴力をふるったとも伝えられ、古谷本人がこれらを「大人として人間として最低の行為でした」と事実であることを認めていた。
古谷は謝罪文の中で「私の残りの人生をかけて誠心誠意償っていく所存です。どんな制裁も受ける覚悟でおります」と綴っており、早くもライフワークだったヤムチャとの別れとなった。
「もし、古谷が“不倫のみ”というスキャンダルだったとしたら、過去には同様のケースとして、歌手・LiSAの夫で声優の鈴木達央が2021年7月の不倫報道から約半年の活動休止を経て、22年3月に復帰を果たしたという例があります。実は、声優は、“顔”もセットで画面に映るタレントとは違い、比較的スキャンダルからの復帰をそれほど大袈裟には取り沙汰されないという事情もあるのかもしれません。また、制作側もなるべくなら声の担当を変えたくないという思いがある一方、それでも30年定着させたヤムチャ役から古谷を外したのは、不倫に加えて、中絶や暴力の報道を軽視できなかったという事情がありそうですね。ネット上のファンからは、『残念です。そこまですることでしょうか?』『世間の声を気にしすぎじゃない?』と社会的制裁の大きさを疑問視する声がある中、『不倫はどうでもいいけど、暴力は絶対にアカンよ』『子供たちが見るアニメには相応しくないです。自業自得ですね』と“妥当な措置”と見る向きも多いですね」(テレビ誌ライター)
18年のインタビューでは「死ぬまでヒーローをやっていたいという気持ちは常にあります」「カッコいいセリフをずっと言い続けていたいんです」と飽くなき情熱を語っていた古谷も現在71歳。60年にも及ぶキャリアの“晩節”が不本意なものになってしまったことはファンとしても悔やまれるところだ。
(木村慎吾)