モデルでタレント・藤田ニコルが、東京・渋谷区の公園に設置されている「透明トイレ」にて“新手の見せつけ被害”に遭ったことを報告した。
建築家・坂茂氏がデザインしたことでも知られる「透明トイレ」は、クリアなガラスの壁で囲まれており外から個室内が見えるが、中から扉の鍵をかけることにより瞬時にガラスが曇って不透明になるという仕組みだ。
その仕組みを悪用した“見せつけ”被害に遭ったことを、10月12日放送のTBSラジオ「藤田ニコルのあしたはにちようび」でこう明かした。藤田がその「透明トイレ」付近を通りかかったところ、
「なんかタクシーの運転手が車を停めてトイレしにきたのね。そしたら、透明って多分わかってるんだよ。わざと透明のままでトイレしてるの。それでこっちをニヤニヤ見てきたの」
なんと、透明のまま用を足している男性がいたという。
それを見た藤田は「わざとなんだよ、絶対。常習犯、あいつ」と確信し、「うっかりじゃないの。ちゃんと鍵閉めてないの。それでこっち見てるから、ニヤニヤ。みんな気を付けて」と警告したのだ。
「坂氏の説明によると、このトイレをデザインした理由の一つに、個室内に不審者が潜んでいないことを外側から事前に把握できるようにするという目的があるようです。しかし今回のケースは、その仕組みを逆手に取ったとも考えられます。また過去には気温の低下により、鍵をかけてから不透明になるまでに時間がかかるという不具合も発生しています。対策として、透明・不透明を時季によって切り替えるなど運用法が二転三転しており、『そこまでして透明トイレにする意味があるのか』といった声もあります。藤田が目撃した男性が本当に意図的に鍵をかけなかったのかは不明ですが、そもそも鍵をかけ忘れていたことを言い訳にできるシステムに問題があるともいえますね」(情報誌ライター)
もっとも、男性のニヤニヤが、鍵をかけ忘れて藤田に見られてしまったことへの恥ずかしさや照れ隠しという可能性もなくはない。いずれにせよ「透明トイレ」のメリットとデメリットは表裏一体のようだ。
(木村慎吾)