最近は水道水に不安を感じるニュースが報道されていることもあり、「飲料水に不安を感じている……」という人もいるかもしれません。とくに気になるのが、「PFAS(ピーファス)」汚染です。これは、有機フッ素化合物の総称で、発がん性など健康への影響が問題視されています。
自分の住んでいる地域のPFAS検出状況を知るには、NHKの『PFAS検出状況全国マップ』が参考になります。一度はお住まいのエリアの状況をチェックしてみてはいかがでしょうか。
“PFAS汚染された水をいかに安全な水に戻すか”ということが国内で大々的に取り組まれている中、最新のトピックスを紹介していきましょう。
■静岡市における実証実験
2024年、Aホールディングスが「亜臨界水総合システム」による汚染除去技術を静岡市に提案し、PFAS汚染除去の実証実験に成功したそうです。
実験場所は、高濃度PFASが検出されていた静岡市の三保雨水ポンプ場。従来は活性炭による浄化を実施していましたが、一定の効果が得られる一方で、大量に浄化するには大きな設備が必要になること、PFASが付着した活性炭の処分などの課題があり、これに代わる新たな方法を模索していたそうです。
そこで、同社の亜臨界水総合システムを用いたところ、除去率80%を証明しましたそうです。今後も研究を続けていくようなので、これからさらに除去技術が上がっていくことに期待したいですね。
■自宅ではどう除去すればいい?
個人ができることといえば、自宅の水道に浄水器を取り付けること。浄水ポットや蛇口に取り付けるものがあるので、最適なものを選びましょう。また、安心できる天然水のウォーターサーバーを設置するのも一つの方法です。