苦境が続くリヴァプールの日本代表MF遠藤航には決して朗報とは言えないだろう。今季よりオランダ人指揮官アルネ・スロット新体制となった同クラブが、新たにワールドクラスの守備的MF獲得を狙っているとのニュースが入った。
プレミアリーグ第8節を終えた段階で、7勝1敗の勝ち点21と大健闘を見せ、首位につくリヴァプールだが、ここまでわずか4分のみのリーグ出場に留まる遠藤にとっては、気が休まらない日々が続いている。
最後に起用されたのは、試合終了寸前に交代で投入された第7節クリスタル・パレス戦で、わずか1分程度ではなかなか遠藤の強みをアピールすることは難しいだろう。
そうした中、スペインの移籍情報サイト「Todofichajes.com」が気になる情報を伝えた。それによると、リヴァプールが今冬もしくは来夏の移籍マーケットで、レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWロドリゴ・ゴエスと、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニの獲得を狙っているというのだ。
23歳のFWロドリゴについては、今季限りで契約満了を迎える32歳のエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜となることを期待するものだが、世界最高峰の守備的MFチュアメニに関しては遠藤とポジションが完全に被るため、話がスムーズに進んだ場合には、さらなる危機的状況へ陥る可能性が高いだろう。
「24歳と若く、まだまだ伸び代があるチュアメニはマドリードで大きな役割を担っており、リヴァプールが付け入るスキがあるかは微妙なところ。ただ、それ以上に、クラブがより若く、実力派の守備的MFを獲得しようとしているニュースは、31歳の遠藤には“心配のタネ”だと言えるでしょう。また、第8節のチェルシー戦では、今季序盤のケガで出遅れていた23歳のMFカーティス・ジョーンズが、中盤エリアの潰し役だけでなく、ゴール前での決定的な場面にも顔を出すMVP級の活躍を披露。スロット監督が絶対的なスタメンMFとして固定してきたアレクシス・マカリステル、ライアン・フラーフェンベルフ、ドミニク・ソボスライに続く“第4のMF”として頭角を現し、遠藤の立場は日に日に構想外へと追いやられている印象です」(スポーツライター)
チュアメニへの関心に加え、ジョーンズの活躍という“ダブルパンチ”により、さすがの遠藤も移籍を考慮し始めるべき局面なのかもしれない。
(木村慎吾)