子どもには「思うがままに“創る”経験をたっぷり積んで欲しい」「頭と手を動かして没頭する時間を楽しんで欲しい」と感じたら、ご家庭に次のような工夫を取り入れて、子どもが自由な創作を楽しめる環境を作ってあげてはいかがでしょうか。
■素材を集めておく
折り紙や画用紙、空き箱、トイレットペーパーの芯など、工作に使えそうなものを集めておくと、それを見て子どもが「こんなものを作れるかも!」と想像力を膨らませることができます。言われてから渡すより、目の前に広がっていたほうが子どもの想像力を引き出しやすいですから、素材ボックスや素材スペースを設けて使えそうなものを日々集めておくとよいでしょう。
■創作スペースを設ける
おもちゃで遊ぶスペースとは別に創作専用のスペースがあると、創作スイッチが入りやすくなるかもしれません。ハサミやボンド、絵の具など、よく使うものを常備しておけばいつでもそこに座って創作を始めることができます。いつでも創作だけのためにスペースを確保しておくのが難しい場合は、創作準備ボックスを作ってレジャーシートやよく使う道具を入れておき、シートを広げればすぐに創作に取りかかれるようにしておくとよいでしょう。
■創作キットの力を借りる
「材料も作り方も入っている創作キットでは想像力を掻き立てないのでは……」と心配する必要はありません。作った作品を自分色に発展させたり、創作キットの技を盗んで自分だけの作品を作りあげたりと、創作キットで楽しんだ経験を生かしてさまざまな創作を生み出すことができますよ。とくに、1人ではなかなか手が進まないという場合などでは、創作キットをヒントにしてみるのも一案ですよ。
「作ってみたいな」と感じられるような環境を整え、思いついたその瞬間に手に取って実践できるようにサポートすれば、子どもの“自由な創作”を実現させる経験をたっぷり積ませることができます。近くにいる大人も思いついたら手を伸ばして刺激し合い、みんなで楽しんではいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)