10月31日放送のドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系)第3話を視聴した人々から「これはもう松本若菜演じる美羽から、田中圭演じる宏樹に、主人公がチェンジしたようなもの」と指摘する声があがっているようだ。というのも第1話ではあれだけギスギスしたイヤ~なモラハラ夫だった宏樹(田中)が、この日の第3話で完全に「良い父、良い夫」に変貌したからだ。
田中という役者は「笑顔」が似合う役者のため、生まれたばかりの娘・栞を大切そうに笑顔で抱き上げたり、笑顔であやすシーンが、まるで私生活をのぞき見しているような感覚に襲われるほどよく似合うのだ。
プライベートでは中1と小3の娘の父親だから、おそらく赤ちゃんを抱いたことはあると思う。しかし、新米パパの宏樹として慣れていない抱っこの仕方をしているところを見ると、さすが役者だなと思わずにはいられない。
さらにドラマ後半では、きちんと赤ちゃんを抱っこできるようにパパとして成長しており、見ていて危なっかしい感じは消滅。視聴者からは、ネット上に「松本演じる美羽より田中演じる宏樹のほうが赤ちゃんを抱っこする姿が似合う」と指摘する声があがっているのもよくわかる。
さらには、松本はせっかく前クールで放送された「西園寺さんは家事をしない」(TBS系)で好感度が爆上がりしたのに、今作で演じている美羽の鬼畜のような”静かな罪深さ”で「好感度がダダ下がりしそう」と指摘する声まであがっている。
ドラマスタート前から、松本演じる美羽が罪深い“悪女”であることはアナウンスされていたが、まさか宏樹がこんなに「ステキで優しい夫でもありパパでもある」状況になるとは想像していなかった人が多いようで、「美羽のことがどんどん苦手になってきた」とする声も少数だがあがり始めている。
第3話で「モラハラ夫に悩むかわいそうな妻」から「夫の身体不調にも気付かずよその男との子どもを作ったバカ女」に転じた美羽を演じる松本。好感度など気にせず、どうか、さらにまだまだ批判されまくりそうな美羽を、くじけずに演じ切ってほしい。
(津島修子)