元SMAPの香取慎吾は、共演者やスタッフと連絡先を交換しないことで知られる。しかし、キャイ~ンのウド鈴木と天野ひろゆきの2人は別格だ。香取の初冠番組「香取慎吾の特上!天声慎吾」(日本テレビ系)で共演。番組は08年に終了しているが、3人の友人関係は続行。キャイ~ンは香取を「王子」と呼び、香取はウドを「ウッディー」、天野を「天野っち」と呼んでいる。
SMAP解散後の17年9月、香取が草彅剛、稲垣吾郎と共に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を退所した際、ウドはツイッター(現X)で「清らかに 身をひく友が 進む道 何があっても 共にする未知」と短歌を投稿。SMAPファンを感動させている。
そんな香取が、ウドの父から学び、いまなお実行していることがある。米粒を1粒たりとも残さないということだ。スポーツ新聞の芸能記者が言う。
「ウドさんのお父さんは、実家の山形県で『有限会社 鈴木農産企画』を営んでいました。『おやじの米 つや姫』という銘柄は、『お米日本一コンテスト』で最高賞を受賞したほど。粘土質の活きた土壌がもたらす旨味が強めのお米で、手間暇かけて丁寧に栽培されているとのことです」
「つや姫」を初めて食べたとき、香取はいたく感動したという。親友の父から直接「1粒1粒に愛情を込めて作っているんで」と伝えられたことも大きい。以来、米粒を1粒も残さないようになった。茶碗の端に付いている米粒さえ残さない徹底ぶりだ。
「お父さんはすでに他界していますが、19年に、香取さんらのレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)の夏休み企画で山形県酒田市にあるアスパラ農家に行った際、車で30分ほど離れたウドさんの実家をアポなしで訪問。お父さんの遺影が置かれた仏壇に線香をあげて手を合わせてきたそう。『頑固でかっこいいお父さんでした』としみじみ話していましたね」(前出・芸能記者)
香取がアンタッチャブル・山崎弘也とMCを務めたバラエティ番組「おじゃMAP!!」(フジテレビ系)に、炊飯ジャーを抱えて注目スポットに行き、各地で見つけたおかずを求めながら2升の白米を食べ尽くす「おジャ~MAP!!」という企画があった。このときも確かに、香取は白米を1粒も残していなかった。“ウドパパ魂”をしっかり受け継いでいる。
(北村ともこ)