健康のため、食事に気を使っている人は多いと思います。“バランスのよい食生活を心がける”とはよく聞きますが、いざ実践しようとすると「バランスのよい食生活っていったいどんなことなのか分からない……」ということもあるのではないでしょうか。そこで今回は、この“バランス”について考えてみました。
■具体的に何をどうすればバランスがよくなるの?
農林水産省は「ちょうどよいバランスの食生活」を推奨しており、Web上でバランスの取り方を解説しています。まず知っておきたいのが、栄養バランスの基本のこと。ポイントになるのは、たんぱく質、脂質、炭水化物のバランスです。これらはエネルギーの素になることから、必要不可欠な栄養素でもありますね。
健康にいい食事といえば野菜をイメージしがちですが、野菜だけではたんぱく質も脂質も足りていません。炭水化物過多の食事も、バランスのよい食事とはいえません。つまりは、おにぎりとカップ麺の組み合わせよりも、おにぎりと焼き鳥と野菜サラダの組み合わせのほうが“バランスがよい”といえるのです。
■食事のバランスを整えるポイントとは?
たんぱく質、脂質、炭水化物を欠かさず摂取できたとしても、継続するのはちょっと億劫かもしれません。そこで、ポイントとして「色をそろえることを意識するとよい」といわれています。
それは、黄、赤、緑の3色です。黄色はごはんやパンなど、赤は肉や魚、大豆など、緑は野菜やきのこ類を指します。この黄・赤・緑を意識すれば、栄養的にもバランスがよくなるそうですよ。
■栄養以外のバランスも大切!?
ところで、農林水産省によれば「家計」「ライフスタイル」「生活リズム」のバランスもあるのだとか。いくら栄養バランスがよくても、食費がかさんでしまったり、朝食を作っている時間がなかったり、夜遅くに夕飯を食べていたりするようでは、バランスがよいとは自信を持って言えないということです。
食費を抑えるには、比較的手頃な旬の野菜を選ぶ他、冷凍野菜を使っていつもよりも食費を削減する工夫をしましょう。朝作る暇がないなら、バナナとヨーグルト、おにぎりと野菜ジュースの組み合わせでOK。調理しなくていい方法を取りましょう。また、夕食が遅くなる場合は、夕方におにぎりやサンドイッチなどを食べておき、帰宅後に豆腐やカット野菜などの栄養を補填しておくといいそうですよ。
こうしてみると、バランスの取れた食事というのは、なかなか奥が深いものです。ぜひヒントにして実践してみてくださいね。