今期放送のドラマのなかで、クチコミで面白いと評判が広がっているのが、池井戸潤原作の「民王」(テレビ朝日系)だ。
その「民王」で主演を務める菅田将暉は、数多くの若手俳優のなかでも「いまピカイチの演技力」だと注目が高まっている。
ドラマは女子力の高い温和なバカ息子と、強面の総理大臣の父親の中身が入れ替わってしまうというコメディ。菅田はこの設定のために、ナヨナヨしたバカ息子と傲慢な中年男役を演じることになる。
「この2つの人格を行き来する様子が、まるで本当に入れ替わったのではないかと思うほど、どちらも自然で素晴らしいんです。若手俳優のなかでも杞憂な存在です」(芸能ライター)
菅田は「仮面ライダーW」(テレビ朝日系)でデビューして以来、おバカキャラ、悪役など様々なキャラを演じてきたが、どれも全て役にハマってきた。それは本人の演技力だけではなく、女装の時は筋肉を落として骨盤矯正するなど、その熱心な努力も含めて役を作り上げているからだ。
しかし、普段の菅田はどこに行くにもつなぎを着て、ギターを持ち歩き、泊まりの時もそのギターケースに下着を入れて出掛けるというほど、洋服やおしゃれには無頓着。いわゆるアイドル俳優とは一線を画す変わり者(?)だ。
「実力派イケメン俳優と言われていますが、雑誌のインタビューやバラエティ番組での話では、高校時代が“人生で最高のモテ期”だったそうです。『王子』と呼ばれ、休み時間には廊下が女子でいっぱいになり、席で寝ていた時も多数のシャッター音で起こされたのだとか。高校時代の写真も公表されていましたが、確かに今よりも万人ウケするイケメンだった。よく、昔はパッとしなかったが芸能界に入ったらカッコよくなった、という人がいますが、一般人時代の方がカッコいいという人はなかなかいません(笑)」(前出。芸能ライター)
年齢とともに味が出てきたのだろうか。そんな単なるイケメン俳優ではないところが、菅田人気の秘密なのかもしれない。
(琴葉)