現在のtimelesz(旧SexyZone)があるのはSMAPリーダーだった中居正広のおかげだという。12月10日、テレビ朝日系「見取り図じゃん」に出演した菊池風磨、佐藤勝利、松島聡がグループの分裂危機に悩まされた時代を振り返っている。
旧SexyZoneは2011年に5人組としてデビューし、1枚目のシングルは平均年齢14.4歳という若さでオリコン1位を獲得するなど、大きな期待を背負ってのロケットスタートとなっていた。が、2014年から2015年頃に事務所の方針で、年上組の菊池、佐藤、中島健人(24年春に脱退)の3人と、年下組の松島、マリウス葉(22年に脱退)の2人が、それぞれ分かれて活動する機会が増えていた。
年上組が「2015ワールドカップバレー」の公式ナビゲーターという華やかな大役を任される一方、年下組だった松島は「僕らはジュニアの子たちとグループを組んだりもした」「自分に至らない点が多かったんだなと」などと当時を振り返り、3人と2人の間に格差のようなものを感じだという。
これには菊池も 「俺らはガチギレしてました。会社に言いに行ったりもしましたけど、逆ギレされました。“なんだコイツ”と思って」と正直に語り、この状況を見事に解決してくれたのが中居だったそうだ。
菊池は「じゃあどうしよう…ってなってる時に中居さんとたまたまテレビ局でお会いして。中居さんが楽屋に来てくれて、全員楽屋から出されて。何だろう?って思ってたら、そこで偉い人と中居さんが2人っきりで話して、『SexyZoneは5人でやらせてよ』って言ってくれたんです」と、当時まだ旧ジャニーズに在籍していた中居が事務所のトップに5人で活動できるよう交渉してくれたという。
その後、すぐにSexyZoneの5人体制が復活し、番組MCの見取り図・盛山晋太郎は「中居さん、強っ! 神の声やん」と驚き。菊池が「震えましたもん」と語ると、松島も「恩人です。中居さんに救われました」と感謝していた。
「2015年といえば、中居自身もSMAPが分裂危機に瀕しており、エースの木村拓哉と他の若い3人(香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎)の間に生じていたとされる溝にもがいていた時期でもあります。また、中居はSexyZoneのほか、2020年をもって活動休止に入ることを発表した嵐に対しても、マネージャーを通して連絡を入れ、松本潤、櫻井翔を誘って3人での食事会を開催。松本が後に語ったところによれば、中居がこだわったのはその人数で、嵐の誰を誘うかをマネージャーに任せるも、『3人はどうでしょうか?』との提案に『ダメ』『3人だと、3対2になるからイヤだ』『声をかけてない方が少なくなるのはイヤ』と拒否。結果的に参加したのはスケジュール的に都合の良かった松本と櫻井の2人で、松本はこの中居の配慮を『すごく印象的でした』と語っていました。SMAPをまとめ上げたリーダーでもあり、また、分裂を止められなかった立場としても、後輩のグループ内に“3対2“の構図ができあがり、それを事務所が率先して進めているという状況を黙って見ていられなかったのでしょう」(テレビ誌ライター)
中居はSMAPだけでなく、他の後輩グループにとっても、“頼れる全員のリーダー”という立場だったようだ。
(木村慎吾)