12月12日放送の「わたしの宝物」(フジテレビ系)第9話は前回に引き続き、W修羅場が描かれた。主人公の神崎美羽(松本若菜)は、かつての不倫相手で長女・栞の実の父親である冬月稜(深澤辰哉)の同僚だった水木莉紗(さとうほなみ)に呼び出され、不倫を激しく責められる。
「何きれい事言ってんの?気持ち悪い」「薄汚い、ただの不倫でしょ!?」「恥ずかしくないんですか?子供いるんですよね?みっともない」などと、厳しい表情で激しい言葉を浴びせた莉紗に、視聴者は戦慄。
ドラマウォッチャーが解説する。
「莉紗が美羽を詰問するシーンには、先週から大きな反響があります。恋人でもない冬月のプライベートに勝手に踏み込むことに視聴者の拒否感は強いようですが、彼女の言葉が視聴者をイラ立たせるのは、その演技力の確かさがあってこそ。彼女の演技をリアルで真に迫ったものに昇華させているのは、彼女にとっても忘れられないある出来事のせいなのでは…」
いった、さとうにどんな経験があったのか。ここから解説するのは、ある芸能誌記者だ。
「今クール、同作以外に『無能の鷹』(テレビ朝日系)にも出演しているさとうは、“ほな・いこか”名義でミュージシャンとしても活動しています。4人組バンド『ゲスの極み乙女』のドラマーで、一部の曲ではボーカルも担当しています」
ゲスの極み乙女といえば、川谷絵音がボーカル・ギターを担当し、すべての楽曲の作詞・作曲を手がけているが、同バンドを音楽ファン以外に知らしめたのは、2016年1月にスクープされた、川谷とタレントのベッキーとの不倫騒動だ。
「ベッキーは当初、川谷が既婚者とは知らずに交際していたようで、ここから“独身と偽り不倫する行為”を『ゲス不倫』と呼ぶようになりました。この言葉はこの年の『ユーキャン新語・流行語大賞』のトップ10にランクインしたのです」(前出・芸能誌記者)
川谷とベッキーは世間の大きな批判を浴び、ベッキーは多くの仕事を失うことに。一方の川谷は同年5月に離婚したが、9月には未成年だったタレント・ほのかりんとの交際・飲酒デートが報じられ、ゲスの極み乙女は3か月の活動自粛に追い込まれた。
「さとうも活動自粛の影響を被ったと思われ、今回の不倫詰問のシーンはこうした経験が演技力をパワーアップさせることになったのでは」(前出・ドラマウォッチャー)
さとうは、どのような気持ちであのシーンを演じたのか。川谷の顔が脳裏に浮かんだのかどうか、聞いてみたいところだ。
(石見剣)