さる12月15日に15分拡大放送で最終回を迎えたNHK大河ドラマ「光る君へ」。配信サービス「NHKプラス」の視聴数は大河ドラマ歴代最高を記録したというから、平安時代を舞台にした戦の出てこない少女マンガ的ストーリー展開は、今後の大河ドラマの新しいヒントになったのではないだろうか。
最終回のタイトルは「物語の先へ」だったこともあり、スピンオフドラマや続編を希望する声がネット上にはあがっているが、12月29日公開の「スポニチアネックス」には、同ドラマのチーフ演出を務めた中島由貴氏の興味深い発言が掲載されている。
中島氏は個人的な見解として、本多力演じる百舌彦と野呂佳代演じるぬいのエピソードを描いてみたかったというのだ。確かにぬいは、第1話と第2話にしか登場せず、セリフも1つもなかったのに印象的なキャラクターだった。
その思いは中島氏も同じだったようで、道長(柄本佑)には甘えることができない百舌彦の泣き言などを、ぬいは聞いてあげていたのではないかと語っている。
それ、マジで見せてほしい!「物語の先へ」行きたいと思う人は、かなり多いと思う。百舌彦が愚痴っている背中を、笑顔でさすっているぬいが見える。どうかスピンオフドラマでそんな2人を見せてほしい。
(津島修子)