中居正広に「9000万円女性トラブル」が報じられて約1カ月。テレビ各局を巻き込んだ大騒動に中居自身がケジメをつけたのは、1月23日。中居は有料会員サイトで芸能界引退を発表。「全責任は私個人にあります」としてトラブルになった相手と関係者に謝罪し、視聴者やファンに「37年間、ありがとうございました。さようなら…」と別れを告げた。
中居の引退を受けてSMAPの元メンバーである香取慎吾、稲垣吾郎、草彅剛が連名でコメント発表。 「突然のことでまだ心の整理がついておらず、言葉が見つかりません」「現在お話さしあげることは控えさせていただければと思います。ご理解いただきたくお願い申し上げます」と苦しい胸の内を綴った。
中居について、テレビ関係者は「社会的に許されない行いをして、批判を受けるのは当然。また引退するだけで免責されるものではありません」とした上で、「これまでの現場で、彼に良い印象を抱いていた人は大勢いる」とも語る。さらに続けて、
「スタッフに高圧的だったという報道も出ていますが、私の知る限り、彼はとにかく気遣いができる人。ロケ先の自販機で、スタッフ全員の缶コーヒーを買ってきてくれたり、ちょっとしたところでも現場を和ませてくれていました」
今となっては、その気遣いがなぜトラブル相手にできなかったのかというほかないが、中居を知る著名人たちから「いい思い出」の証言が相次いでいる。
Xに「辞めないで欲しかった」と率直な思いを綴ったのは要潤。
「個人的に仕事よりプライベートでのお付き合いが多かった」として「仕事の時よりプライベートの時の方がより人格者でスターとしての存在感は強かった」と明かした。
中居と過去に番組で共演した編集者の箕輪厚介氏は「中居さん舞台袖でいつも話しかけてくれてめちゃ優しかった」と投稿。
騒動以前から「芸能界で本当に一番愛があって優しかった人は中居正広さん」と明かしていたのが楽しんごだ。引退発表に際して「あなたはあなたらしく堂々と生きてて下さいませ。僕はどんな形でも逢いたいです!」と惜別のコメントを寄せた。
「中居正広の土曜日な会」(テレビ朝日系)で共演していた社会学者の古市憲寿氏は、中居との最初の出会いを振り返り「勘が鋭い聡明な人、というのが第一印象」と述懐。「少なくとも僕が毎週、番組で会っていた中居さんは、ファンの人が知っている『中居くん』と、ほとんど違いがないと思う」とXに綴っている。
一方、中居の「いい人エピソード」を巡っては“偏り”も。
「思い返せば、今回のトラブル以前から、現場の女性関係者から中居に関する好意的なコメントを聞いたことがあまりありませんでしたね。異性に対する接し方は、また違ったのかもしれません」(前出・テレビ関係者)
芸能界を去った中居はどこへ向かうのか―。
(塚原真弓)