1月23日にスタートした西内まりや主演の月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」(フジテレビ系)が、そのケチケチぶりで話題になっているようだ。最近の月9ドラマは視聴率低迷が常態化しており、制作費の削減は必然との見方も強いが、さすがに本作ではやりすぎの感が否めないという。テレビ誌のライターがあきれた様子で語る。
「酷いのは局アナを演じるflumpool・山村隆太の衣装です。なにしろ結婚式の司会、ニュース番組の本番、そして終盤のパーティーシーンに至るまで、すべて同じスーツなんですよ。ネクタイだけは替えていますが、あんな着たきりスズメの局アナがいるわけないでしょう。ほかにも冒頭の結婚式ではテーブルに食事はおろか飲み物さえ用意されず、ブーケトスのシーンでやっと、そのへんのケーキ店で買ってきたようなデザート類が並ぶのみ。この手の消え物までケチるとは、みみっちいにもほどがありますね」
このように視聴者の目に見える場面でも相当なケチっぷりだが、関係者の視点からはほかにも地味な経費削減策が見つかるというのだ。放送作家が耳打ちする。
「ホームパーティーではみんなでバスケットボール中継を観ていますが、それはフジテレビがBリーグの独占放映権を持っており、タダ同然で映像を使えるからでしょうね。また、テレビ局でのシーンは明らかにフジテレビ社内で撮影されています。スタジオ内のシーンならまだしも、メイクルームや喫煙室、休憩コーナーや廊下といった共用スペースでの撮影も多く、他の局員はさぞや迷惑していることでしょうね」
バラエティ番組では社内での撮影も珍しくないが、芸人はほぼぶっつけ本番で撮影に臨むもの。それに対してリハーサルが必須のドラマでは撮影スペースの占有時間が長くなり、迷惑ぶりもひとしおだろう。これではフジテレビ社内で「早く終わってほしい」との愚痴が出ていても不思議はなさそうだ。
(金田麻有)