あなたは「愛されていたらなんでも許される」なんて思ってはいませんか? 親しき仲にも礼儀あり。次のような、あまりに勝手な発言をすると好きな人からあきれられてしまいますよ。
■「ねえ、そこにあるリモコン取ってくれない?」
恋愛が進行すると、お互いの部屋で過ごすことが増えますよね。ゴロンと横になってテレビ鑑賞。リモコンがカレの近くにあるからといって、「取ってくれない?」はNGですよ。「取ってくれたらうれしいな」ならまだOK。でも、「そこにある」ではなくて「「そのテーブルにある」などと具体的に話すことが大事です。それと、「ねえ」じゃなくて「〇〇くん」と名前で呼ぶほうが好感度はアップしますよ。
■「だって、この間そう話してたよね?」
まず、相手が話しているときに「だって」という切り出し方は、話しに水を差すだけです。100%相手のテンションを下げる言葉です。また、今のカレが話していることを否定するために、過去の話を持ち出すのもNGです。まずは「へえ、そうなんだ」と、相手の話を最後まで聞く。聞いて肯定する。そのうえで、「そういえば、前にこんなこと話していなかったっけ?」と、断定ではない言い方で確認を取りましょう。誰だって記憶違いはあります。いちいちマウントを取らないことです。
■「どうせ無理だからやめとくほうがいいよ」
この言い方も相手を否定していますよね。しかも、単に否定しているのではなく「どうせ」というワードで、ものすごく相手の気持ちを馬鹿にしています。世の中、無理と思ったらなんでも無理なんです。叶えようと頑張る人だけ、叶えることができます。夢は100%叶うこともあれば、形を変えて何割か叶うこともある。どちらの場合も、まずはやってみるところがスタートなのです。
■「でもそれ、あなたが悪かったんじゃないの?」
友だちや仕事仲間とのいざこざ。信頼するあなたにだからこそ話しているのに、自分の味方になってくれないなんて……。それってかなりつらいことですよね。悩み相談をされたら、基本的にアドバイスはいらないんです。話を聞いたら「うんうん」ってうなずきながら、「大変だったね」「そうだね、そうなんだね」と優しくしてあげてください。誰だって「自分は正しい」と思って生きています。もしアドバイスしたいなら、相手の気持ちが落ち着いたタイミングでやさしくソフトにね。
安藤房子(あんどうふさこ) 作家・恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。自己肯定感アップ術や詩作、色彩心理学を通したセラピーの他、姿勢改善や呼吸法、ストレッチやダイエット術など心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。食育インストラクターやパンシェルジュ(パンの資格)を持ち、恋に効くモテボディのためのレシピも考案。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テスト作成やメディアでMCなども。インスタ「恋に効く詩の世界」が人気。