今回は、日本の選手で初めてアメリカ野球殿堂入りという快挙を成し遂げたイチローさん、そしてパートナーである弓子夫人について占ってみたいと思います。日本のプロ野球界からメジャーリーガーに転身し、輝かしい活躍をし続けたイチローさんと、イチローさんを支え、ともに歩んできた弓子夫人。この2人の間にあるのは、いったいどのように特別な絆なのでしょうか。
今回使用するのも、ホロスコープのダブルチャート。2人のホロスコープを出し、組み合わせることによって相性などを見る占法です。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。では、さっそく2人のホロスコープを重ね合わせ、相性を占っていきましょう。
2人のホロスコープ相関図を見たとき、「単なる夫婦というよりベストコンビと呼べる相性かもしれない」と感じました。その理由を、具体的に解説していきます。まず、イチローさんの太陽に対して弓子夫人の金星が90度を形成。逆に弓子夫人の太陽に対してイチローさんの金星が0度。同じ星同士なのに、真逆の相性なのです。太陽はその人の性格や人生、生き方などを表す重要な星。金星は、愛情を表す星です。そして、90度は摩擦や葛藤を表す角度で、素直になれない、誤解しやすいなどの状態を作りがち。一方、0度は2つの星のエネルギーが融合し、強め合う最高の相性を意味します。
これを読み解くと、イチローさんの人間性に弓子夫人は惹かれますが、なぜか素直に愛情を表せないようです。反対に弓子夫人に対するイチローさんの愛情表現は素直で、魅力や優しさを口に出して褒め称えることもあったのではないでしょうか。感謝の気持ちを常に伝え、愛情を惜しみになく注ぐ…そんなイチローさんの姿が目に浮かびます。このように、一方が不器用な愛情表現しかできなくても、もう一方がそれをカバーするような態度を見せることで、相性のバランスは取れるのです。
また、イチローさんの火星と弓子夫人の金星も90度。火星は情熱や衝動、行動力などを表す星とされ、愛の星・金星と90度という角度を取っています。これはイチローさんが弓子夫人への愛情ゆえ、過度な要求をしがちなことを表しているでしょう。つまり、愛しているからこそ、相手に求めるものが大きくなるというわけです。
ここまでなら、よくある相性で済ませられるでしょう。ところが2人の場合、60度という「2つの星の働きがスムーズに融合する」角度を3つも持っているのです。特に重要なのが、月同士の60度。月は感情や好み、心理状態、ライフスタイルなどを表す太陽の次に重要な星。そのため、2人は生活スタイルやお互いの趣味、好みに理解を示し、受け入れることができるでしょう。
このように、2人は愛情バランスをうまく取り、自然に相手を理解できる相性なのです。そんな2人を例えるなら、「気心の知れた同志」「強い友愛で結ばれたパートナー」。それがイチローさんと弓子夫人の関係であり、2人を結び付ける絆の象徴だといえるでしょう。
(三田モニカ)
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に『ABOAB型人間の頭の中』(青志社)、『どうしてあの人に勝てないの? ~ひとつ前の星座でわかる、あなたが<勝てない人>』Kindle版、最新刊『”ダメな恋”から抜け出せないあなたへ 恋の呪いを解く新法則: どうしてあの人に惹かれるの?~8番目の星座でわかる、あなたが<弱い人> 12星座力学の秘密 』Kindle版(いずれも西瓜社)など多数。