1月27日のフジテレビ“10時間超”会見の直前に、女性トラブルで芸能界を引退した中居正広氏をフジテレビが“切り捨てた”ことに納得いかない様子だったのは、爆笑問題の太田光。1月26日放送の「サンデージャポン」(TBS系)で吐露した一連の騒動に対する思いは、異彩を放っている。
これまで報じられたとおり、フジ側はトラブルの起きた2023年6月時点で中居のトラブルを知らされていたにもかかわらず、その後1年半にわたって中居の起用を継続。これについて、サンジャポ放送時点で直近の会見は、トラブル当時フジ専務だった現関西テレビ・大多亮社長の会見だったが、大多氏は会見で、「中居氏を守ろうという意識はなかった」とし、被害女性のメンタルに配慮しながら中居の番組を終わらせる時期を探っていたと説明。太田は、フジの対応に疑問を覚えたようで、「フジテレビは起用し続けたなら中居を守るべきだとオレは思う」と切り出し、「ボクらも同じ立場でタレントとして、彼と同じぐらいの歴史、テレビの中でやってきて、いくつか経験してるんだけど、こういう不祥事が起きた時にタレントを切ってそれで終わり、テレビ局っていうのは。TBSで言うのはなかなか言いにくいけど、うんと手のひら返しをしますよ」と“トカゲの尻尾切り”に苦言を呈したのだ。
また、中居は引退までに発表した声明文の中で、トラブルに関して「当事者以外の者の関与といった事実はございません」「すべて私の至らなさによるものであります」「全責任は私個人にあります」などと綴り、フジテレビの関与を否定もしていた。
これに太田は、「中居は少なくとも“フジテレビに責任はない”と、“全部自分の責任です”と言ったじゃないですか。彼は彼なりにフジテレビを今、守ろうとしているようにボクには見えるのね。だとしたら使い続けたフジテレビは中居を守る責任はあると思う」と述べ、改めてフジテレビ側の対応を疑問視している。
「太田は昨年9月に出演したTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』でも、Xでの不適切投稿を理由にラジオ番組『フワちゃんのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)からタレント・フワちゃんを即座に降板させることを決めたニッポン放送の判断を『変な話だよな。急にクビにしやがってよ!全然納得いかないんだけど』と怒り。『フワちゃんのは別にミスだろ、あんなの』『オールナイトだって、そういうことを釈明する余地くらいは与えたっていいじゃない』と訴え、フワちゃんの自由なキャラを一緒に面白がってきたはずの局が一瞬でクビという大ナタを振るったことに不満を露わにしています。ただ、今回の一件では、フジテレビが“被害女性の感情よりも中居の継続起用を優先した”格好になったことが大きな問題点だったわけです。昨年末からの週刊文春の報道で批判が過熱して以降は、フジテレビに中居を守れるような余裕もなく、局の存亡をかけて切り捨てるほかなかったのは言うまでもありませんが、それ以前の段階の、大多氏の中居に対する気持ちに複雑な思いを抱いたのでしょう」(テレビ誌ライター)
太田のこの主張にはフジ重役たちは、どんな思いでいるだろうか。