またしても山田孝之がNetflixのドラマに主演するという。山田の主演が決まったのは、1993年に「モーニング」で連載されていた杉元伶一氏(原作)・加藤伸吉氏(作画)によるマンガ「国民クイズ」。
近未来の日本が舞台で、そこでは民主主義が崩壊し、国民の1人1人がテレビ番組「国民クイズ」に解答することで特権をつかみ、自身の望みを叶えるというおかしな全体主義になっている。そんな世界観の中で山田演じる主人公のK井K一は、かつて国民クイズに出場して失格となり、強制労働として「国民クイズ」のMCを務めることを義務付けられていた。
クイズに勝ち残ることができれば望みが叶い、負ければ罰金、傭兵、強制労働などをやらされる「究極のデスゲーム」が展開されていく。こうした「カイジ」的なデスゲーム展開の主人公と言えば、藤原竜也の顔が浮かびがちだ。しかし、そこを山田がどう演じるのか非常に興味深い。
残念なのは、これでまた山田の地上波ドラマ出演が遠のいたということだ。山田にはもう、地上波ドラマに出演する気はないのだろうか。テレビ東京で実験的な作品を作ってみる気も失せたのだろうか。それだけが気がかりだ。
(森山いま)