1月31日放送の「あさイチ」(NHK)人気コーナー「プレミアムトーク」に生出演した緒形直人。放送中の橋本環奈主演NHK朝ドラ「おむすび」では、阪神・淡路大震災で一人娘を亡くし、深い悲しみの中で心を閉ざす「渡辺靴店」の「ナベさん」「ナベベ」こと店主の渡辺孝雄を演じている。
劇中では、深い悲しみで心を閉ざしていたが、娘の親友・歩(仲里依紗)からギャル向けに「靴のカスタム」を依頼され、それが大ウケしたのをきっかけに「アゲ~!」などとギャルピースまでするように明るく前向きに変身。この日の「プレミアムトーク」冒頭で緒形は、「おはようございます。渡辺孝雄役、緒形直人です」と自己紹介した直後に「超アゲ~!」と両手で逆ピースをしながら叫んだため、MCの博多大吉が「断っても大丈夫だったんですよ」と申し訳なさそうに声をかけると、「やれって言うんでね」と返し、スタジオは笑い声に包まれた。
VTR出演した次男の緒形龍によると「家での父はみなさんが思っている父とは正反対だと思う」と切り出し、「うるさいです。家族で一番うるさいです」と意外な素顔を明かした。自身がネガティブな性格でふさぎ込みがちであると前置きしてから、落ち込んで帰宅した時には「(父の直人が)察するんでしょうね。いつもの何倍ものうるささで接してくる。もう『おかえり!』のテンションもマックスですね」と説明した。
緒形自身も「おむすび」で演じている“明るくなってからナベベが、家族だけに見せている素顔”に近いと認めたため、博多華丸は「いい意味でだまされてました」と視聴者の気持ちを代弁してくれた。
そんな緒形は1993年に仙道敦子と結婚。長男で俳優の緒形敦、次男でモデル・俳優の龍、長女という3人の子どもの父となった。VTRでは龍がさらに母・仙道との仲の良さを暴露。「めちゃくちゃ仲いいですね。常に2人でいる時間が多い気がします。自分の時間を母と父がそれぞれどうしてるのかな?ってぐらい一緒にいますね。台本読んだりは別々でもちろんやるんですけど、それ以外の日常生活は2人で一緒に過ごしてることが多い」といい、「父のほうが母のことを大好きですね。“激愛”だと思います」と「溺愛」でも「ベタ惚れ」でもない「激愛」というオリジナリティーあふれる言葉で表現した。
VTRを見ていた緒形は「いらんことを…。汗かいた」と照れくさそうに笑っていたが、仙道と長男・敦が並ぶ写真が画面に登場すると「2月14日から三越劇場のほうで敦が芝居やるんで、もし興味があれば」とすかさず番宣。直人にとっての父・緒形拳が、仕事でほとんど家にいることがなく「役者第一」だったのに対して「家庭第一」の良きパパであることがダダ漏れてきた「プレミアムトーク」だった。
(津島修子)