「チームやる上では一番大事。これは“旗”を立てるっていうことなんです。チームは旗を立てないと、絶対にバランス崩れるんです」
絵本「えんとつ町のプペル」を出版し、同作のファミリーミュージカルの原作脚本、演出を手掛けるなど多彩な才能を見せるお笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣が、相方・梶原雄太がカジサックに扮するYouTubeチャンネル「カジサックKAJISAC」に出演(2月6日付)。「チームカジサック」の行く末を憂い、緊急提言した。
「チームカジサックって、一発目に立てた旗って、登録者数100万人なんですよ。目標としてしっかりしてたし、立派な旗です。ぶっちゃけ向かってる途中は多少の貧乏とか、多少の苦労とか全然耐えれる」「走ってる時のほうが安定しますよね、自転車と一緒で」
ところが、目標を達成して、「成熟期に入って、成長が鈍化した瞬間に、みんな考え始めるんです。『あれ、オレら来年もこの感じ?』」(西野)と、自身の注意や関心が、立てた旗ではなく、チームの仲間のほうに向いてしまうというのだ。そしてファンも保守的になり、新しいことに挑戦することが難しくなるという負の連鎖が起きるとも。
「オードリーさんが東京ドームでライブするって掲げた時どう思いました?え、いける(?)って…。ちょっとザワっとしたじゃないですか。あれです」(西野)
武道館ぐらいなら、ラジオで集客すれば行けそう…というところを5万人もの東京ドームとさらに上の旗を立てたことが大事だというのである。うまく行かなかった時に相当なダメージを受けそうな目標であることが必要だとも。
同チャンネルを始動したのは、2018年10月1日。「19年末にチャンネル登録者数100万人いかなければ芸人引退」との目標を掲げ、19年7月11日達成。200万人以上は瞬く間に集めてきたが、最近では微減状態に。昨今、開設当初から旧知の仲だったスタッフが卒業といった事態も。
ちなみに、お笑いコンビ「オードリー」はイベント「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」(24年2月18日)に5万3000人を集客。ライブビューイングと配信を含めると合計15万6707人を熱狂させ、ギネス世界記録に認定されたことでも話題となった。
ギネス級の目標となるかどうか、梶原が立てる「第2の旗」が待たれる。
(所ひで/YouTubeライター)