2004年から13年まで9年間、フジテレビに在籍したフリーアナ・高橋真麻が、渦中の古巣を“全面擁護”したとして話題になっている。
23年6月に中居正広氏が起こした女性トラブルにフジテレビの編成幹部が関与したなどと報じられたことで、同局はこれまでに2度の会見を実施。1月17日に行われた最初の会見では参加メディアの制限や動画撮影の禁止などをルールとして設けたことで多くの批判を浴びたため、27日の会見では、あらゆる記者の参加を許可し、10時間超の“やり直し会見”で誠意を見せた。
記者からは、被害を受けた女性からの相談に対し、真摯に向き合ってこなかったことについての質問や、23年6月のトラブル発覚後にも1年半にわたって中居氏を番組で起用し続けたことに対する非難が飛び交っていた。
ただ、高橋の古巣への考えは異なるようで、1月29日放送の「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(TBS系)でフジテレビの港浩一前社長の名前を出し、「私が言えることは、港社長ですとか、(トラブル発生時にフジ専務だった)関西テレビの大多亮社長とかは、一社員のことをとても考えてくれる人でした。それは自分が在職していた時に感じていたことで、それは私が女子アナだからとか、高橋英樹の娘だからとかは関係なしにです。一社員として、全社員のことを大事にする方でした」と古巣での日々に不満はなかったと語る。
また、「港社長が1番最初の会見でクローズドにしたのもすごく批判されてますけど、私の解釈はあれをオープンの場にして、生中継にしたりした時に、被害者の名前がポロッと出てしまったり、被害女性がさらに傷付くようなことが起こらないようにって、あえてクローズドにしたんじゃないかと思います」と持論を展開。
続けて「それは私がフジテレビを擁護したいとかじゃないし、フジテレビはフジテレビなりの責任の取り方をしないといけないと思うんですけど、私が知る範囲内では、港社長は本当に被害女性のことを考えて行動してきた結果、失敗とは言わないですけど、世間から叩かれるようになってしまったと思います」と話し、一連の問題に対する港前社長の動きは被害女性を守るためのものだったと主張している。
「もしも本当に港氏が全社員を大切にしていたのであれば、港氏自身が会見中に話していた『(23年6月に)女性への人権侵害が行われた可能性のある事案』が発生した後、中居氏を1年半もレギュラーや特番で継続起用するというのは説明がつきません。また、1月23日に開かれたフジテレビの社員向け説明会では、社員から港氏への怒号や失望の声が飛び交い、録音や撮影が禁じられていたにもかかわらず、他局でその様子が報じられていることから、会場内の音声データを外部にリークする社員もいたとみられるほどで、とても“全社員を大事にしてきた”会社の内部統制とは思えないですね。さらに、クローズド会見は被害女性の名前がうっかり出てしまわないようにするための配慮だという指摘についても、2度目の会見では10分間のディレイ配信で進められており、それを1度目から実施すれば良かったとも言えますね。終始、古巣を全面擁護しているようにも見える高橋には、世間から『親が高橋英樹とか関係なく良くされたとか言ってたけど、親の力は絶大だと思う』『被害者の女性に全く寄り添ってない』などの指摘がネット上に寄せられています」(テレビ誌ライター)
自分が在職時に持った率直な感覚をもとに述べた高橋だが、フジテレビを退社して10年以上が経過しており、今の現場の生の声とはどうしてもズレが生じてしまったのかもしれない。
(木村慎吾)