小学校への入学時は、環境が大きく変化するために子どもの心のケアが重要ですが、新しい世界に飛び込むのは子どもも大人も同じです。子どもにとって初めての経験は、それをサポートする親にとっても初めてのことばかり。どんな変化が待っているのかをあらかじめ認識して対策を練っておくと、子どものケアに集中しやすくなりますよ。
■働き方とライフスタイルの変化への対応
保育園や幼稚園の預かり保育などでは、親の勤務時間に合わせて預ける時間を調整できることが多いですが、小学校に入学すると下校以降の子どもの預け先を確保する必要があったり、学童などに預けた場合でも勤務時間を短縮せざるを得ない場合があったりと、働き方やライフスタイルが大きく変化する可能性があります。地域の小学校や学童の情報をチェックして早めに各所に相談をしておくと、スムーズに切り替えやすくなります。
■帰宅後のタスクの増加への対応
幼児期は生活のサポートが中心ですが、小学校に入学すると学習のサポートや宿題・課題の管理、学校からのお知らせの確認や返信、翌日の準備など、習慣化するまで二人三脚で取り組む必要があることもグンと増えます。PTAや保護者会など、学校の活動に参画する機会も増えますから、そういったことに時間を割く前提で時間管理をすると焦らずに対応しやすいですよ。
■先生とのコミュニケーション対応
保護者が送迎を行う園の場合は、送迎時に先生と直接顔を合わせて子どもについて共有し合いやすいですが、子どもが自分で登校・下校するようになると担任の先生とのコミュニケーションの機会が減ります。保護者同士の情報交換を大切にしたり、必要なことは学校とコミュニケーションを取って確認するようにしたりして補いながら、ちょうどいい距離感をつかんでいくことが大切です。
小学生になると、子どもが自分自身でできることも増えて頼もしくなりますが、まだまだサポートが必要な部分や幼児期との環境や生活リズムの違いに試行錯誤が続く部分もあります。家庭内で調整できる部分や各所に相談すべき部分をイメージしながら、慌てずに準備を進めていってくださいね。
(Nao Kiyota)