関わった相手をイラッとさせてしまう大人世代には、残念な共通点もある模様です。
恋愛がうまくいかない、友だちがなかなかできない…といったタイプの人ほど、無意識に周りをイラつかせる行動をしている可能性も。
元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが、関わった相手をイライラさせがちな40代女性が無意識にしているLINEのコミュニケーションをお話します。
■「自己中なオバサン」に見えると周囲はイラつく
40代以上の女性が周囲をイラつかせるときは「自己中なオバサン」に見えている場面も少なくない実態に。「うわ~。またか」と思われる頻度が上がるほど、関わりを避ける人が増えやすいでしょう。
LINEでのコミュニケーションが、顔を見ないやり取りですので、ちょっとした“癖”が相手を強烈にイラつかせる引き金にもなりえます。
■気遣いのつもりがイラつかせるひと言とは?
40代以上になると年齢相応の包容力が求められる場面も多く、意識的に「気遣い」を見せる人は少なくありません。しかしその「気遣い」のひと言が、むしろ相手をイラつかせる原因になっていることもあります。
その典型とも言えるひと言は「なんでもいい」「どっちでもいい」というもの!
予定を相談したり食べたいものを尋ねたりしても、返ってくる返事が「なんでもいいよ」「どっちでもいいです?」と自分の意見をいっさい言わずに他人任せにしてばかりでは、主体性がないうえに、何でも相手任せで無責任な性格といった印象をも醸しかねません。
本人は「相手に合わせる気遣い」を見せているつもりでも、周りからは「自分では何も決めないで、自己中な人」や「自分では調べないで、いつも人任せだよね」といったマイナスな感想を抱かれがちなのは否めず、円滑なコミュニケーションを狙って“相手に合わせる包容力”を示したつもりが狙い通りの効果が得られない典型でしょう。
■「大人の包容力」には意見をすることも必要
包容力を感じさせる大人は、男女問わずに魅力的な存在です。しかし「包容力」とは、相手になんでも合わせることではなく、必要に応じて自分の意見を出しつつも相手を否定せずに受け入れる姿勢が求められます。
LINEは対面でのコミュニケーションと比較して表情や口調がわかりにくいことからも、単純に「相手任せ」にしている印象だけが際立ってしまいます。
イライラさせるコミュニケーションを避けるのは大人の処世術にも通じますから、LINEでも相手が心地よいと感じるやり取りを心がけたいものです。
(並木まき)