映画「ビーバップハイスクール」の中間徹を見ても、ドラマ「あぶない刑事」(日本テレビ系)の町田透を見ても仲村トオルに興味が湧かないと言っていたら、同性を恋愛の対象とする男性の友人に怒られた過去がある。
しかし今ならわかる。仲村トオルは素晴らしい役者だと思う。そのことに気付いたのは2009年公開の綾瀬はるか主演映画「おっぱいバレー」だった。まるでやる気のない男子バレー部員たちを盛り立て、学生時代から実業団までバレーをやっていた過去を活かして特訓に協力する、進入バレー部員の父親・城和樹を真剣に演じているのだが、実にいい感じでコミカルなのだ。2013年から放送され続けている「エビオス錠」のCMに仲村が出演しているのは、「おっぱいバレー」で仲村の演技に胸を撃ち抜かれた人がキャスティング権を持っていたからではないかとさえ思っている。
今や好きな役者の1人となった仲村は、4月18日スタートの間宮祥太朗主演ドラマ「イグナイト~法の無法者~」(TBS系)に出演するため、3月29日放送の「オールスター感謝祭’25春」(TBS系)に共演者たちと生出演したのだが、間宮、上白石萌歌、三山凌輝と横1列に並ぶ姿を見てびっくりしてしまった。仲村だけ群を抜いて顔が小さくて背が高いことに気付かず、あれ?仲村ってモデル出身だっけ?とネット検索したら、モデル出身ではなく、前述の映画「ビーバップハイスクール」のオーディションで原作マンガの作者であるきうちかずひろ氏から「自分が思い描く“中間徹”にイメージがピッタリ」から推されたと知った。
ちなみに公称身長は185センチだから、とても背が高いと感じたのは、顔が小さいからだろう。仲村の「美しさ」を知ったことで、ますます「イグナイト」が楽しみになった。
(森山いま)