3月31日にスタートしたNHK朝ドラ「あんぱん」に好感触の声が数多くネット上にあがっている。
初回冒頭に登場した主人公の夫で漫画家のやなせたかし氏(2013年に他界)をモデルにした柳井嵩を演じる“老けメイク”の北村匠海をひと目見た瞬間、「わぁ、やなせ先生に似てる!」と感動してしまった。Xには同じように驚きの声をあげている人がたくさんいるから、私の目がおかしいワケではなさそうだ。続いて登場した今作の主人公である朝田のぶを演じる今田美桜も、北村と同じく”老けメイク”で登場。目尻にシワとシミが描かれた顔を見ながら、最初に老けた状態の2人を見せることで、このドラマの世界にスッと入り込ませていただいた。
幼い頃ののぶを演じるのは、ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)で上野樹里演じる朝顔の長女・つぐみ役でデビューした永瀬ゆずな(※2023年8月までの芸名は加藤柚凪)。幼い頃の嵩を演じるのは、「君が心をくれたから」(フジ系)で山田裕貴演じる朝野太陽の幼少期や、「宙わたる教室」(NHK)で小林虎之介演じる柳田岳人の幼少期などを演じてきた木村優来。子役2人の演技もパッと脳裏に浮かんでくるほど印象的なので、まったく不安要素がない。主人公の幼い頃から晩年までを描く作品だとわかっただけで、非常に安心している自分がいる。
視聴者からも、「老けメイクの今田美桜と北村匠海を見て安心した。2人ともシミやシワをちゃんと描いてて信用できる」「年を取った姿を最初にちょっとだけ見せて子ども時代から始まるのっていいね。どうやって成長するのかワクワクする」「第1話で未来を提示しておいてから昔に戻る構成はわかりやすい。『虎に翼』『ブギウギ』もそうだったけど」といった声がネット上に数多くあがっている。これから半年間続く朝の15分間が楽しみになりそうだ。
(森山いま)