お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が4月7日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」に出演し、2021年秋に炎上した衆院選開票特番について説明した。
番組冒頭、相方・田中裕二の妻でタレントの山口もえから「太田さんと一緒なので炎上しないか心配」との伝言が紹介されたが、太田は「最近、炎上してないよ。選挙特番とかやった時にちょっと、ワァ〜っと炎上して。2回目からは皆に注意されて。TBSの偉いスタッフとかが『くれぐれも言葉遣いには気をつけて』『政治家と(中継を)繋ぐ時はまず自己紹介からしてください』とか。そんな小学生に言うようなことを言われた」と明かしている。
そもそも、政治家相手に鋭く切り込むスタイルは、2006年から2010年まで放送されていた同局の政治討論番組「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」で、確立されていたようだ。
当時、防衛大臣だった石破茂氏に太田はこう言い放っていた。
「俺たち(国民)にとって、選挙活動は大事じゃないですよ。選挙に勝つための活動が大事と言われても、それは我々には関係ない。だってポスター作って、そこら中に気持ち悪い顔貼るわけでしょ?」
太田は「この調子で選挙特番をやったら、“政治家になんて失礼な口を利くんだ!”ってなっちゃった」と、2021年10月放送のTBS特番「選挙の日2021 太田光と問う!私たちのミライ」に言及。本人としては「太田総理」のノリで政治家相手に鋭く迫ったつもりだったが、「もうあの番組を覚えてる人が誰もいなかった」ため、“単なる失礼なヤツ”になってしまったというのだ。
「その上、スタッフの指示に従って、政治家との中継で自己紹介とお辞儀から始めたところ、今度は『太田、つまんねぇじゃねーか!』と炎上したと嘆いていました。制作サイドとしては、他のキャスターやタレントには突っ込めないポイントを堂々と追及する太田の存在は頼もしかったはず。それでも最低限のマナーは守ってほしいというのが本音だったのでしょうが、太田は節度と自らの芸風をどう折り合いつければいいのか、その加減が難しかったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
目の前にいる政治家の容姿を「気持ち悪い顔」とイジるタレントは、あとにも先にも太田以外には存在しないだろう。
(木村慎吾)