あなたは「人によく見られたいから自分を偽っている」ことってありませんか? または、好きな人に可愛く見られたいから振る舞いを変えてみたり……。これって“ぶりっ子”などといわれて悪いイメージがありますが、心理学的には普通のことなんです。詳しくみていきましょう。
■戦略的自己呈示とは?
人はいつも自分の本性を相手に見せているわけではありませんよね。相手によく思われるためだったり相手に好かれるためだったりと理由はさまざまですが、自分にとって望ましい印象を相手に与えようとして振る舞いを変えることがあります。これを心理学では「戦略的自己呈示」と呼びます。
この戦略的自己呈示には複数の種類がありますが、基本的には相手を褒めたり自分の長所だけを相手に見せたりすることをいいます。
■ぶりっ子も戦略なの!?
では、男性の前でだけ弱いフリをしたり「何もできない」と言って男性を頼ったりするのはどうなのでしょうか? 実は、これも戦略的自己呈示の1つの形です。心理学の実験でも、魅力的な男性の前では多くの女性が弱いフリをすることが分かっています。
■それでもぶりっ子が嫌われる理由とは?
それでも、ぶりっ子ってやっぱり嫌われますよね。それは、ぶりっ子といわれる人のやり過ぎにあるのだと思われます。
誰でも、ある程度は人の前で自分を演じることがありますが、それでも全く違うと思われるほどには演じません。ぶりっ子といわれる人は度を越えて声の高さや態度が違うため、同性から白い目で見られてしまうのでしょう。
心理学的には普通のこととはいえ、あくまでも“ほどほど”にしたいものですね。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。