40代ともなると、20代や30代の頃よりも人間関係を整理したり苦手な人との距離のとり方が上手になったりする人も多いものです。
一方で、嫌な相手からのLINEには、毎回のように頭を悩ませている人も少なからずいる模様…。
40代以上のコミュニケーション美人が実践している「大人の余裕を保ちつつ角が立たない嫌なLINEへの切り返し方」を、元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが解説します。
1:あえての「既読スルー」
既読スルーはマナー違反!という捉え方もありますが、一方で忙しいときの既読スルーは仕方のないものとして受け入れられつつもあります。
その文化を活用して、苦手な相手と距離をとっているという人もいるようです。
「既読スルーの捉え方は人それぞれだけれど、私はあまり好きではない人や苦手な人からのLINEでは、だいたい既読スルーします。“読んでいるけれど返さない”の無言の圧は、その相手との関わりを減らすのに十分な効果がありますよ。返事をしない人だと思わせておけば、よけいなLINEは届かなくなりますから」(45歳女性/東京都)
仮に既読スルーをマナー違反と捉える相手だったとしても、関わりを減らすのが目的であればマナー違反をあえて繰り出すという考え方もあるのでしょう。
もしも後日、返事がないことを責められても「ごめん、ちょっと忙しくて」などと伝えれば、角が立ちにくいかもしれませんね。
2:あえての「幼稚な返し」
続いては、あえて年齢にふさわしくない幼稚な返しを繰り返し、そっと距離を置くように狙っているパターンです。
「得意ではない人からのLINEでは、話を広げないように工夫します。だいたいは『ん?、わかんないなぁ』とか『そうなんですね?!』とか中身のない返しをして、相手にゲンナリしてもらうよう狙っているかな。年齢に相応しくない幼稚な返しを何度かしておくと、そのうちに連絡が来なくなります(笑)」(47歳女性/千葉県)
関心がなさそうなムードを出しつつ会話を広げないテクニックは、自身の評価も下げてしまいかねないためにビジネス相手には使いにくいものの、プライベートな関係性で距離をおきたい場合には効果が見込みやすいかもしれません。
■嫌な人からのLINEへは大人の余裕をもって対応しよう
嫌な人への対応では、無理を重ねて疲弊してまで愛想をよくする必要はありません。
ドン!と構えて余裕をもちながら、こちら側で距離感をコントロールするような工夫を取り入れていくと、年齢による貫禄も相まって相手に「この人には軽々しく接してはいけない」と思わせやすい力もあるでしょう。
(並木まき)