年を重ねるとともに考えるのは“両親のこと”。とくに、葬儀のことが思い浮かぶのではないでしょうか。親族が亡くなったときは葬儀社にお願いするのが一般的ですが、いざというときにその業者を慌てて選んでしまうと失敗しがちです。そこで今回は、葬儀社の選び方のポイントや失敗例などを紹介していきましょう。
■葬儀社は何を基準に選べばいい?
親族が亡くなった場合、懇意にしている葬儀社がある場合にはそのまま電話で連絡すればよいですが、まったく見当がつかないときはインターネットで検索したり、親族や知人、病院などに紹介してもらったりするのも一案です。そのうえで、2~3社から見積もりを出してもらうのがベストです。
吉川美津子さんの著書「はじめての喪主 葬儀・葬儀後マニュアル」(秀和システム刊)によれば、選び方のポイントとして、「地域の事情に精通している」「追加料金も含めた見積書の提示」「担当者が最後まで変わらない」「こちらの話をよく聞いて柔軟に対応してくれる」などが挙げられていました。
■葬儀社選びの落とし穴
葬儀社は病院で紹介されることもあります。悲しみが深い中においては葬儀社を探す気力もわかず、紹介されるがまま契約してしまいがち。でも、前出の同書によれば、「病院で紹介された葬儀社は必ずしも安心というわけではない」そうです。そのため、「2~3社は自分で見繕い、その中から選ぶ」ことを勧めています。また、後から追加料金を取られてしまってトラブルになることもありますから、まずは見積もりを出してもらうのが必須といえるでしょう。
他のケースでは、遺族の名前を間違えたり車で道を間違えたり、気の緩んだ葬儀社もあるようです。すぐには見極められないかもしれませんが、できるだけ信頼の置けそうな会社を選んでくださいね。