志尊淳演じるフリーライターの設楽浩暉が「実は二重人格でした」というありがちなオチはやめてほしいとする声があがり始めた、志尊と岸井ゆきのがW主演するドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)。
5月28日放送の第7話では、浩暉の部屋で一緒に暮らしているみくる(齋藤飛鳥)が浩暉とは母親の違う妹であることが、浩暉自身の口から語られた。さらに、浩暉の母・久美子(紺野まひる)は、父・貫路(萩原聖人)の愛人が4歳のみくるをいきなり設楽家に連れてきて、「育ててくれ」と言って立ち去ったことに納得できず、みくるをずっとネグレクトし続けたことも明かされた。
みくるを高校進学させず、義務教育は受けさせたのだから「設楽家から出て行け」という母に耐えかねた浩暉は、自分の大学進学が決まると同時にみくると一緒に実家を出て、3歳年上である浩暉のバイト代でみくるを高校に通わせたとことも語られた。
一方で、警視庁捜査一課の大和田夏代刑事(猫背椿)が筒井万琴(岸井ゆきの)の幼なじみ・内海向葵(森田望智)が勤務する病院の敷地内で惨殺死体となって発見された。
大和田刑事を殺害したのも、連続している「ホルスの目殺人事件」も、浩暉の父・貫路が犯人とされる母・久美子の殺害事件も、すべて浩暉が真犯人ではないかと疑いの目が向けられる中、万琴だけが浩暉の無実を信じ、立ち向かう姿が描かれた。
ネット上には「ここまで浩暉を犯人だと思わせたがってるということは、浩暉はホルスの目殺人事件も大和田刑事殺人事件も犯人じゃないと思う」「浩暉の母親を殺害した真犯人はみくるしかいない気がしてきた」「ホルスの目殺人事件の犯人はフードデリバリーの望月歩演じる夏八木唯月しかいない」「西田尚美が『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系)に続いてホルスの目殺人事件の真犯人だったらおもしろいけどね」といった「真犯人」を考察する声があがっている。
と同時に、「どうか『テセウスの船』みたいなことにはしないでください」と、2020年に放送された竹内涼真主演のドラマ「テセウスの船」の名前を挙げ、「なぜこの人が真犯人なんだ?」と愕然とするような真犯人だけは勘弁してくれと懇願する人も出現しているから、ミステリードラマの脚本として、すでに「成功した」と言えるのかもしれない。
次週6月4日放送の第8話の予告では、「私だけが見えてない」という万琴のセリフとともに「最悪のラスト」というテロップが出てくることから、「また誰か殺害されるかもしれない」と考察する声もあがっているが、「最悪のラスト」とはどういう意味だろうか。
(森山いま)