【誘拐の日】斎藤工“政宗”、モサい髪型もどんくさい走り方も「絶妙にダサいからスゴイ!」
「イケメン俳優と言えば誰を思い浮かべますか?」と無作為に100人を集めて質問したら、「斎藤工」と答える人は1人ではないはずだ。それほどイケメン俳優という肩書きが似合う斎藤なのに、放送中の主演ドラマ「誘拐の日」(テレビ朝日系)で演じている新庄政宗が「絶妙にダサいからスゴイ!」と称賛されている。
特に記憶力と間が悪く、何をしてもどんくさい政宗(斎藤)は、逃げ出した妻・汐里(安達祐実)の指示で誘拐を実行したり(丁寧に言えば倒れていた少女を助けて守っているのだが)、記憶喪失の天才少女・凛(永尾柚乃)に尻を叩かれながら逃走劇をくり広げたり、とにかく頼りない。
しかし、7月29日放送の第4話を視聴した人は、この「政宗」というキャラクターを斎藤が演じている理由を実感したことだろう。視聴者はおそらく、宝塚で男役トップスターだった望海風斗演じる、栄進記念病院の看護師長・藤澤香里を見ながら「そうだよね。政宗には手を貸しちゃうよな」と思ったのではないだろうか。
実際は殺人も誘拐もしていない政宗だが、ニュースや新聞などで報道されている政宗は、殺人だけなく誘拐までして警察から逃げている「凶悪な逃亡犯」だ。それでも看護師長の藤澤(望海)は、政宗から「どうしても入院している娘に会いたい」「その後で警察に連絡して」と懇願されると、重い心臓病で入院している娘・芽生(日下莉帆)に会わせてくれた。それはなぜか。その理由はきっと「政宗は凶悪なことができるような人ではない」と感じているからだろう。凛にカットされたモサい髪型でどんくさく走る姿や、娘に会わせてほしいとまっすぐで澄んだ目をする政宗は、「悪い人ではない」ように見える。政宗は「凶悪だと言われている人」だが手を貸したくなる。この「政宗」というキャラクターは、斎藤だから作り上げることができたものだと思う。
斎藤自身は子どもの頃からサッカー少年だったというから、政宗のあのどんくさい走り方は演技なのだろう。ダサい、鈍い、どんくさい政宗は、斎藤いわく「これまで演じてきたキャラクターの中で最も自分に近い」そうだが、新たな斎藤ファンを増やすことになるかもしれない。
(森山いま)
