ヒロミが広告に登場する企業に苦情殺到!「タレントサブスクサービス」の闇に元放送作家が迫る
「どうせこうしたサービスに名を連ねる有名人というのは、落ち目の象徴、タレントであれば『あの人は今』に出演するランクの芸人。そして俳優であれば2時間サスペンスドラマの後半、罪の告白を長台詞で吐露し、崖から転落する役の常連クラスだと感じていたんですが。いや、これがとんでもない…」
テレビマンならではの鋭い指摘と軽妙な比喩で人気の、元放送作家・長谷川良品氏。8月5日に更新した自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉で語ったのは、企業がタレントの写真や動画素材を定額で広告に利用できる“タレントサブスクサービス”についてだった。
発端は、消費者庁が7月31日に発表した注意喚起。低額で水回りのトラブルを解決できると宣伝しながら、実際には高額請求を行っていた業者に関するもので、社名も公式サイト上で公表された。その広告に、タレントのヒロミが起用されていたのだ。
本来、著名タレントを広告に起用するには、数千万円規模の費用が必要だが、タレントサブスクならリーズナブルに利用できる。長谷川氏は驚きを隠さない。
「ヒロミさんのように第一線で活躍する現役感に溢れたタレントさんも多く名を連ね、正直驚いてしまいました。最近では通販番組の出演者を見ても、かつてのような都落ち感は少なくなっています。見方を変えると、芸能人の危機感や不安感を裏づけてもいるんじゃないでしょうか」
長谷川氏は、芸能人がこぞってYouTubeに参入するのも、危機感や不安感の表れだと分析する。
「かつてはYouTubeを鼻で笑っていたようなタレントさんも続々と参入。つまりあれこれ言っていられない、背に腹は代えられないことの顕在化です」
ちなみに、ヒロミがアンバサダーを務めるタレントサブスク会社に名を連ねるのは、俳優の小池徹平、三浦翔平、ネプチューン・名倉潤、長嶋一茂、お笑いコンビ・さらば青春の光ら豪華な顔ぶれ。
一般人にとっても、こうしたサブスクサービスの存在と仕組みを知っておいて損はないだろう。
(所ひで/YouTubeライター)
