有吉弘行は「詫び入れろ」と痛烈批判!大外れ「7月5日大災難」予言の“経済損失”が明らかに
株式会社Paykeは8月、訪日外国人向けショッピングアプリ「Payke」を通じて実施した意識調査の結果を発表した。
調査によると、巷で拡散された「2025年7月5日に大災害が起こる」という予言を「聞いたことがある」と答えた旅行者が93%、さらに「旅行を別の時期に延期した」「キャンセルした」と回答した人は合計11%にも上ったという。
特に影響が大きかったのは香港で、旅行の延期が16.8%、キャンセルが3.9%に達し、いずれも全体平均を大きく上回った。その結果、およそ39.7万人が訪日を控えとされ、消費機会損失は最大1338億円に及ぶ可能性があると結論づけられた。
この予言の発端は、漫画家・竜樹諒氏が1999年に刊行した漫画「私が見た未来」。自身の夢を描いた同作表紙に「大災害は2011年3月」と記されており、これが2011年3月11日に発生した東日本大震災と重なるとして話題になった。
そして2021年に“完全版”が出版されると、帯に「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と明記され、一気に拡散。さらに「南海トラフ地震の想定をはるかに超える壊滅的な大津波が日本の太平洋を襲う」「日本列島の太平洋側3分の1から4分の1が飲み込まれている」などの描写も加わり、不安を煽る結果となった。
実際には予言通りの地震は起きず、竜樹氏は今年6月発売の著書「天使の遺言」やその後のインタビューで「これは予言ではなく、災害への危機意識を高めるための警鐘だった」と釈明している。だが結果として、1300億円規模の経済的損失が生じた可能性がある。
「この件についてお笑いタレントの有吉弘行はJFNラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』の中で、『インチキが広まってましたけど案の定何もなかった。2度と言わないでほしい』『詫び入れに来いよ。どのツラ下げたんだよ。騒がしい』『“防災意識が高まった”って何? うるせぇよ!』と痛烈に批判していました」(放送記者)
ただし、93%もの旅行者に今回の予言を認知させることは、竜樹氏1人だけの影響力では到底不可能だ。テレビ番組での特集やニュース記事、SNSやYouTube配信者による拡散も大きかったはずだ。
竜樹氏だけが“詫びを入れる”必要があるかは議論の余地があるが、最大1338億円という経済損失を生んだ今回の騒動は、単なる予言を超えた大きな社会現象であったといえる。
(木村慎吾)
