「老化を早め、発がんリスクも」管理栄養士が明かす“頻繁に食べないほうがいい”2つの食品
「あこさんのオススメのものも知りたいですが、オススメしないものも知りたいです」
著書『おいしく食べて、体ととのう まいにちの栄養学』などで知られる管理栄養士で適食アドバイザー・あこさんのもとに、こんな質問が届いたという。
あこさんは9月9日までに自身のYouTubeチャンネル「あこの栄養学チャンネル【女性のための栄養学】」を更新し、「発がんリスク」「老化促進」の観点から“自分から積極的に買わない食品”として、「ポテトチップス」と「フライドポテト」の2つを挙げた。
「油で揚げている、カロリーが高い。それだけではないんです。この2つには共通の発がん性物質が多く含まれているんです。それが何かというと、アクリルアミドというものです」
このアクリルアミドが注目され始めたのは、スウェーデンでのトンネル工事がきっかけだったと、あこさんは解説する。要約すると、水漏れ防止用の充填剤にアクリルアミドを含む成分が入っており、結果、流出した水が近隣の河川に混入。すると約1カ月後、川の魚が大量死し、工事作業員や周辺住民にも一部に末梢神経障害の症状が見られたという。アクリルアミドを肺や皮膚から大量に摂取したよるものだとされた。
ところが、トンネル工事とまったく関係のない地域の住民からもアクリルアミドが検出され、その吸収経路を調査した結果、「ポテトチップス」と「フライドポテト」に意外と多く含まれていることがわかった。じゃがいもを“揚げる”ことで発生率が高まってしまうという。
では、蒸したり炒めたりしたじゃがいもはどうなのだろうか。
「じゃがいもをふかしたものは全然問題ないです。炒めることについては、高温で炒め続けるとアクリルアミドの発生率が高くなっていくので、強火で長時間炒めないこと。キャベツ、玉ねぎなど水分を含む野菜を一緒に炒めれば食材の温度が上がりにくくなります」
もっとも、アクリルアミドは他の食品にも微量ながら含まれており、あこさんは「完璧に人間の体にプラスになる食品は非常に少ない」とも語る。
頻度、調理方法を意識することが、健やかな食生活のヒントになりそうだ。
(所ひで/YouTubeライター)
