改行と装飾でポエム風?シン・オバサンLINE構文の世界
LINEやSNSを眺めていると、時々“謎のポエム”に出会います。本文よりも改行が多く、絵文字や記号でギラギラに彩られたその文体…。実は、これこそ「シン・オバサン構文」の代表的なスタイルです。
本人は大真面目でもなぜかポエムっぽく仕上がってしまうのが特徴で、若者からは“暑苦しい”“逆に癖になる”とネタにされる場合も…。うっかり送って、笑われるのは避けたい!「改行と装飾でポエム風」なシン・オバサン構文の世界をのぞいてみましょう。
■シン・オバサン構文の世界とは?
<普通のLINE>
はじめに、ごく一般的なLINEから。
「今日はありがとう!
◯◯ちゃんに会えて嬉しかったよ〜。
またランチ行こうね!」
→ところがこれが、シン・オバサン構文になると?
ただのお礼が、一気に“詩的表現”へと進化。読んでいると脳内でBGMが流れ出しそうで、改行を重ねることで不思議なリズムが生まれてしまっている典型です。ぱっと見は、もはや短歌やポエムのようにも読めてしまいます。読む側は思わず、“朗読”したくなる衝動にも駆られるかもしれません。
さらに目を引くのは、大量投入される絵文字や記号の数々。ここまで盛られていると、伝えたいことが“会えた嬉しさ”なのか “季節感”なのか、はたまた“テンションの高さ”なのか…読む側の解読力が試されます。
■ポエム風の裏にある心理とは?
オバサン構文を使う本人は、もちろんふざけているわけではありません。「文字だけだと冷たく見えそう」「楽しさを伝えたいから」など、相手を思う気持ちが強すぎるあまり、改行や装飾が暴走してしまうのです。
決して悪気はない「オバサン構文」。しかし受け取った側の失笑を誘ったり不快感を招いたりする引き金になりえるのも、また現実なのでしょう。
改行と装飾でポエム風の文章は、現代におけるシン・オバサン構文の真骨頂と言えるのかもしれません。ただし「ウザい!」と感じる人もいれば、「何だか元気が出る」と前向きに受け止める人もいます。
もしあなたのLINEに、装飾盛り盛りのポエム風メッセージが届いたら…?イラッとする前に、“これもひとつの表現スタイル”と笑って受け止める余裕を持てたら、大人のコミュニケーションはぐっとラクになりそうです。
(元市議会議員・メンタル心理カウンセラー/並木まき)
