「ひでえ偏見だな!」ニューヨーク屋敷裕政が“誤解炎上”を招いた経緯と意外な「叩かれポイント」
お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政がYouTube公式チャンネルで語った内容が誤解を招き、特定の労働者を軽視する“偏見発言”だとして波紋を広げている。
吉本興業では最近、チョコレートプラネット・松尾駿が「素人はSNSやるな、見てりゃいい」と発言して炎上したばかり。その火種が消えぬ中、今度は屋敷の発言がネットを騒がせた。
9月21日に配信された「ニューヨーク Official Channel」で、屋敷は近年のタレントの炎上について触れ、社会派の都市伝説系チャンネル「5年後の世界」を見た感想を語った。
屋敷は「あれ、めっちゃおもろいな」と切り出し、同チャンネル内で語られた説を紹介。「なんか(番組内で)言っとってん。もう今って、たとえば工場でネジ作るとか、要はなんか『これってなんの意味あるんやろう?』って分からんまま働いとる人がほとんどなんですって。だから、自分が生産したものが消費者に届いて喜んどるみたいな想像ができひん状態のまま働いてる人が多い、と。資本主義で、産業革命以降。だから自分の人生をあんま生きとる人が少ないんですって」と、番組内で取り上げられた“説”を紹介した。
さらに「そういう人は、すごい人の人生に自分を投映させる方が多い。推し活とかで、その人が売れる様を見て、すごい喜んだり。逆にその人がスキャンダルとかで下がると、すごい悲しんだり、自分(のこと)ぐらい凹むんですって。で、逆に他人の人生が落ちることで、生きてる実感を得られる人も多いから、炎上とかスキャンダルとかで売れとった人が、ちょっと落ちるみたいなんがたまらん人が増えてるみたいな話してて」と、仕事で得られない充実感を“推し活“で埋めたり、逆にタレントの炎上で満足感を得る人がいるという仮説を伝えた。
これに対しコメント欄には、「リアルにネジ工場に勤めてる友人がいます。毎日頑張ってるし、めっちゃいいヤツです 職業差別やめてください」「ひでえ偏見だな」「製造業全否定か?」など厳しい指摘が並んだのだ。
「松尾のケースとは違い、屋敷はYouTubeチャンネル『5年後の世界』で編集者で実業家の箕輪厚介氏が展開した持論を面白がり、ラジオ内でかいつまんで紹介したにすぎません。なので、工場でネジ作る人…の主張は屋敷自身のものではありません。ただし、いたく感心した様子で話している以上、賛同したと受け取られても仕方がない部分はある。実際、屋敷と相方の嶋佐和也は番組内で“自分たちのような芸人は、ネタを作りそれを笑ってくれる観客という全体図が分かりやすい仕事をしているため、他人の炎上に喜びを感じたりはしない”と議論しており、この点について反論が寄せられています。屋敷に差別的な意図はなかったと思われますが、結果的にSNSを騒がせる形となりましたね」(テレビ誌ライター)
実際に製造業に従事する人々がこの仮説を不快に思うのは当然だろう。ただし、あくまで他番組で語られた内容の紹介であることは確認しておきたい。
(木村慎吾)
