MAXが再度語った「亀裂」や「解散危機」に改めて感じた「女子グループの互助と恐怖」
Perfumeがメジャーデビュー20周年を迎えた9月21日にオフィシャルで「私たちは2026年からPerfumeを一度 コールドスリープ します」と、今年12月31日をもって活動休止することを発表した。
「輝いている私たちを歴史に残すこと」がPerfumeの夢の1つだったと言い、「また“新しいPerfume”になるため、それぞれがそれぞれにパワーアップしてカムバックしたいと思っているので、またみなさんに巡り会える日まで、温かく見守っていただけたら嬉しいです」と“復帰”の意向も明言している。
そんなPerfumeが「コールドスリープ宣言」をした前日、「相葉◎✕部」(フジテレビ系)では「結成30年!MAXの歴史と深すぎる絆に迫る」と題し、MAXの4人がそれぞれ自分の言葉で「亀裂」や「解散危機」を経て現在があることを、セキララに語っていたことをご存じだろうか。
2015年9月17日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)でも、MAX4人の出演による再現VTRを交えながら、MINAの妊娠発覚でグループ内が1対3に分かれたことを「MAXを裏切った女」と題して振り返っていたことに驚いたことをよく覚えている。
翌16年6月27日放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!! しくじってもやり直せる3時間スペシャル」(テレビ朝日系)でも、MINAの結婚妊娠を報告する記者会見は4人で行い、祝福している様子が報道されたものの「全部ウソだった。口もきいてなかった」とより具体的に明かされたり、MINAがいなくなった穴を埋めるように新加入したAKIが、最終的には脱退したけれど「いじめはなかった」と念を押すように言っていたことは、今でも鮮明に思い出すことができる。
そのせいか、この日の「相葉◎✕部」でMINAが「私は大事なものを壊してしまったっていう思いがあったので、全部連絡先を変えて。産休って言っていただいたんですけど、私はこれで事実上引退だなと思って。覚悟をもってその時はお休みというか、辞めたので」と当時を振り返っても、LINAが最後までMINAの再加入に難色を示していたことや、MINAに対し「亀裂が入った距離感はずっと埋まらなくて。美奈子(MINA)がつらそうな時、声をかけたいのにかけられなかった」と後悔を口にしても「うん、知ってる」と思ってしまった。
そして4人が40代後半になった現在、LINAは「一応目標にしてるのは“還暦MAX”なんですよ」と意気込み、4人の中で最年長のNANAも「ライブをとにかく60歳までやりたいねっていうのが4人の共通で、赤いスーツを着て『Give me a Shake』を歌ったらかっこいいよねっていう夢を4人で話しています」と笑顔を見せていた。
「女子グループ」は均衡が保たれている時は「絆の強さ」に助けられて楽しいことが多くても、均衡が崩れた時には「絆の強さ」に首を絞められるから恐ろしいということを、奥歯で噛みしめてしまった。
(森山いま)
